私が同時通訳をやっていた頃、

4時間以上、8時間未満の拘束で

1日通訳をやって

報酬は3万円でした。

 

早くに

「通訳される側になりたい!」

と、思った私は

通訳を辞めて、

ビジネスマンに転向しました。

 

営業→IR→エージェントと転職を続け、

月収も

24万円→50万円→90万円と、

順調に伸ばしていきましたが、

 

その後、

国連コンサルタント→事業部長となってみると

120万円→180万円と、

上がっていきました。

 

 

 

今でも様々なプロと

一緒に仕事をさせていただきますが、

 

同時通訳さんの日給は

30年前とあまり変わっていないのが

驚きです。

 

クライアント企業が払う金額が

安ければ32,000円、

高くても半日73,000円ぐらいのようなので、

致し方ないのでしょう。

 

通訳は通常、

A級(国際会議の同時通訳)、

B級(商談などの同時通訳・逐次通訳)、

C級(簡単な商談など)

とランク付けされますが、

 

ビジネスコンサルタントや

IRなどのコンサルタントに比べ、

格段に低いです。

 

また、AIに置き換えられる職業の

トップランクに入っていますよね。

 

 

そんな中、

私のところには

時給4万円とか

半日で12万円で!と

お仕事のオファーが来ます。

 

理由は簡単です。

 

通常、

通訳を入れた商談は

時間が単純に倍かかります。

 

英語がよくできるクライアントでも

わざと通訳を入れて、

訳している時間を

 

考えたり、

相手を観察する時間に

活用されています。

 

 

ところが、

日給12万円クラスのコンサルタントは

通訳とは全く違う

事前準備をします。

 

何よりも

クライアントが

その商談の結果、

あるいはプレゼンテーションの結果として

どのような成果を上げたいのかを

明確に把握することで、

 

通訳しながら、

モデレーターとしての機能も果たし、

成果をあげるからです。

 

「商談しました」

という記録を残す方には

日給3万円の通訳でいいですが、

 

「確実に成果を上げていきたい」

というクライアントには

バイリンガルコンサルタントが

必要です。

 

 

具体的には

通訳の仕方でも、

 

ただ、言葉を置き換えるのではなく、

確実に成果をあげるために

商談の流れを

モデレーターとして

誘導するのです。

 

また、

補足が必要な箇所では

一言二言、補足を入れ、

確実に意図が伝わるようにします。

 

そのさじ加減が

腕の見せ所なのですが、

 

ゴールが明確であり、

当事者のビジネスの状況や

お互いのカルチャーへの習熟度を

把握していれば、

さじ加減もわかります。

 

 

早くも読解力では

グーグルに人間が負ける時代になりました。

 

日給3万円の通訳は

LINE翻訳を始め、

 

各種AI翻訳のために

失業し、

 

AIではまだ実現しづらい

高額コンサルタントの

通訳プラスアルファは

もっと価格が高騰するでしょう。

 

英語を学ぶ時代は終わりました。

 

英語でビジネススキルを磨く時代です。