「こんにちは」あるいは Helloと挨拶して、

 

面接官の前に座っただけで

 

「こいつ、要らん」と

 

思わせることが

 

採用面接の現場ではある。

 

 

その理由、

 

わかりますか?

 

 

 

複数のクライアントが

 

バイリンガルな

 

プロジェクトマネージメントができる

 

プレイイングマネージャーの採用に

 

力を入れているので、

 

ここ3週間で15人ほどの面接を

 

手伝った。

 

 

私はアドバイザーなので、

 

採用の可否を

 

最終的には私が決めるわけではないが、

 

 

アウトサイダーとして

 

クライアント企業と

 

そのスタッフを見ているので、

 

客観的にクライアント企業の

 

文化や人間関係、

 

 

特にスタッフが

 

上司をどう見ているか

 

などを見ることができる。

 

 

今回も、

 

ある会社では

 

最終的には

 

うちの社長が気にいるかどうか

 

というのが大きな要素なんですよね。

 

もちろん、

 

仕事をするために必要なスペックは

 

全部揃っている、

 

という前提で、ですが。」

 

と、言われた。

 

 

 

確かにそういう「感覚的なこと」は

 

人を採用する上では

 

非常に大切なことである。

 

 

恋愛であれば、

 

会って、

 

0.4秒ぐらいで

 

その相手が好きかどうか

 

脳は判断しているらしい。

 

 

そこには視覚だけではなく、

 

嗅覚・聴覚が敏感に働き、

 

瞬時に自分のDNAと組み合わせると

 

より強い子孫を残せるかどうかまで

 

判断すると言われている。

 

 

 

採用には

 

種の保存ほど命に関わらないから

 

そこまで優れた感覚は働かないが、

 

それでも、

 

感覚的に

 

「この人が会社に入ったらいいな」と

 

思えるかどうかが

 

候補者を比べる時の決定打になる。

 

 

なので、

 

座った瞬間、

 

「こいつは要らない」と

 

思われたら

 

もう、何も質問される前に

 

ゲームオーバーなのである。

 

 

では、

 

実際に、

 

何がそういう判断をさせるのか???

 

 

1)服装・髪型・匂いが会社にそぐわない

 

2)メモを取る準備がない

 

 

上級管理職になると、

 

リクルートスーツで面接に来るような人は

 

まずいないし、

 

いれば即アウトだ。

 

 

採用をしようとしている企業に

 

ふさわしい(と思われる)

 

服装と髪型、

 

そして匂い。

 

 

以前、香害としか言いようがないほど

 

香水の匂いがキツい男性の

 

面接をしたことがある。

 

 

経歴も素晴らしく、

 

スキルも高かったが、

 

「毎日、この香りにやられるのはな。。。」

 

ということで

 

面接官、全員一致で不採用。

 

 

体臭がキツすぎるのもパスしたいが、

 

香水を頭からひと瓶ぶっかけてきたのか、

 

と、思えるような候補者は

 

要らない。

 

 

 

よく、

 

日本では香水を使わないが、

 

海外に行くと使う、

 

という人がいるが、

 

出張時に

 

普段使い慣れていないだけに

 

思い切りぶっかけるのは

 

気をつけたほうがいい。

 

 

この会社と取引しようかどうか

 

などを考えるときは

 

あなたが会社の代表者として

 

相手の「採用面接」を受けているようなものである。

 

 

握手した後、

 

香りが手についているんじゃないかと

 

心配になるような相手とは

 

より、親しく付き合って、

 

ハグし合えるような付き合いをする

 

相手になってほしくないものだ。

 

 

 

最近面接した15人のうち、

 

13人までが

 

ノートを出さずに着席して、

 

その時点で

 

「こいつは無いな」と、

 

判断した。

 

 

ノートを取る、

 

ということは

 

耳だけでなく、

 

手でも聞きますよ、

 

という熱意の表れである。

 

 

私は採用面接時に

 

候補者の通訳スキルのレベルチェックをすることがあるが、

 

メモを取らずに

 

「今期の売上は3200億円ですが、

 

そのうちの8%しか

 

ECで実現していないということは

 

決して望ましい結果であるとは思っていない。

 

今後、EC化率を倍には

 

短期的に引き上げたいし、

 

その後もどんどん増やしていくつもりだ。

 

端的には18ヶ月で400億円まで伸ばしたい」

 

というような文を

 

メモなしで正確に訳せたら、

 

プロの通訳者よりすごい。

 

 

 

最初の3200億円を聞いただけで

 

テンパって

 

あとは全く訳せない候補者や

 

数字がいつの間にか3兆2000億円になっていたり、

 

逆に3億2千万円になってしまう候補者もいる。

 

 

メモを取っていないんだから、

 

当然だ。

 

 

そんな人に、

 

会社の大きなプロジェクトを任せると

 

彼らは本当に思うのだろうか?

 

一体、何を考えて

 

面接を受けに来るのか???

 

 

↑  ↑  ↑

 

こういう結果が目に見えているので、

 

メモを取ろうとしない候補者は

 

座って、

 

手ぶらのまま面接を始めようとする時点で

 

「お前はもう落ちている」

 

と、言ってやりたい。