今回の車中泊旅の目的の一つだった、日本糖質制限医療推進協会主催の博多講演会に6/2に参加してきました。
江部先生のブログ記事はこちら↓
ぼく自身は、ゆるい糖質制限もしているので、糖尿病ではありませんが、糖質制限で喘息が寛解した経験から、糖質制限の効果についてもっと深く知りたくなり、東京で講演会に参加したのをきっかけに、当協会の賛助会員になりました。
日本糖質制限医療推進協会について
日本糖質制限医療推進協会はどんな団体かと言うと、ホームページには次のように書かれています。
”一般社団法人日本糖質制限医療推進協会は、医療関係者、糖尿病罹患者、糖尿病予備軍ならびにその家族を対象に、講演会、交流促進事業、出版等の普及啓発活動を通し、広く糖尿病治療ならびに食生活に関する正しい知識を流布することを目的として設立された非営利団体です”
糖尿病による合併症患者や死亡者の減少を目指し、糖尿病予防と境界型糖尿病の早期発見に取り組まれています。また、医学的根拠に乏しいダイエットの蔓延による健康被害を根絶し、医療費の大幅削減を実現を目指している団体です。
糖尿病患者さんの多くが、次のような経過をたどっているそうです。
糖質大量摂取→投薬→悪化→さらなる投薬→悪化→各種手術、投薬→(人工透析)→死亡
個人差はあるにしても、糖質の過剰摂取が原因で糖尿病になるというのはごく自然なことと思います。
糖質の大量摂取を止めない限り、亡くなる方を減らすことも、医療費を減らすこともできないのではないか..
これだけ医学が発達しているのに、なぜ、これだけたくさんの患者さんを救うことができないのでしょうか..
糖尿病についてあまり知識がなかったので、この機会に少し調べてみたところ、世界の糖尿病人口は5.4億人に増加。日本の糖尿病患者数は、1,100万人と推定されています。
糖尿病パンデミックはコロナよりも深刻な事態かもしれません。
今回の講演内容
今回の講演では、前半に三島先生、堺先生、林田先生、田頭先生のショートプレゼンがあり、後半に江部先生のご講演がありました。
三島学先生
三島先生は、北九州市で「アドラーと糖質制限で子供を輝かせる 三島塾」を運営されています。
https://mishimajyuku.crayonsite.net
「見渡せば糖質」という現代社会に生きる子供たちは、大人と同様、糖質の過剰摂取に陥りがちです。
日本糖質制限医療推進協会理事長の江部康二先生との共著も含め、4冊の本を出版されています。
- 『糖質制限で頭がいい子になる三島塾のすごい子育て』
- 『マンガでわかる!食事で改善 親が怒らなくても 自分で勉強する子に 主婦の友生活シリーズ』
- 『「糖質制限」が子供を救う』
- 『糖質制限で子どもが変わる!三島塾レシピ』
過労、ストレス、美食、飽食の結果として罹ってしまったご自身の糖尿病。
糖尿病の治療に、糖質制限を取り入れ効果を実感されたそうです。
三島先生は、糖質制限の効果の「驚き」が、今では「確信」に変わったと話をされていました。
心も体も強くなり、成績もぐんぐん伸びる!
食育と学習指導が同時に受けられる三島塾のような塾がもっともっと広がるといいなと思いました。
堺研二 院長
整形外科医 堺先生は、福岡市南区で福岡スポーツクリニックを営まれています。
http://www.med-sakai.jp/clinic/sports_clinic/
- 『間違いだらけの糖尿病食 整形外科医がたどり着いた「糖質制限」という真実』
の著者です。
ホームページに次のように書かれていました。
当院では東洋医学や自律神経調整などの代替医療も積極的に取り入れ、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師にその技術をフルに発揮してもらって患者さんにとってベストの治療を提供しています。
2011年からは夏井睦先生が提唱する「傷の湿潤療法」を取り入れ、外傷や熱傷の治療に当たっています。
2013年からは糖質制限療法の第一人者である江部康二先生の指導の下、「糖質制限」による成人病(糖尿病、肥満、高脂血症など)やアレルギー性疾患の治療を開始し、入院食は原則として糖質制限食にしました。
糖尿病だけでなくアレルギー性疾患の治療も行われているとのこと。
ぼくが体験したように糖質制限で喘息やアトピー、慢性鼻炎が寛解した例もあるので、やはりアレルギー性疾患にも良いのだと思いました。
トータルヘルスクリニック 林田耕治 院長
トータルヘルス株式会社 産業医の林田先生も糖質制限を推進されています。
http://www.total-health.co.jp/index.html
その取り組みとして、糖質制限ランチ会を開催し、食後高血糖を測定されています。
食後の血糖値を測定することで、血糖値スパイクをみつけるためです。
ランチ会の参加者さんが、実際に自分の血糖値が食後にどれだけ上がるかを自分の目で確認できたら、食生活を改善しようとモチベーションも上がりますね!
たがしゅう先生
オンライン診療クリニックやオープンダイアログ、主体的医療ダイアロジカルスクールなど、ブログ、メルマガでの情報発信に精力的に取り組まれている田頭秀悟先生には、オンラインスクールのほうで大変お世話になっています。
対話重視のコミュニティに参加することで、たがしゅう先生の主体的医療についての考え方を学び、また他の会員さんと交流したりと、とても有意義な時間を過ごさせていただいています。
たがしゅう先生と初めてお会いしたのは東京で開催された「哲学カフェ」でした。
ちょうどそのころ「いきがいカフェ」というコミュニティの構想を考えていました。
それからのご縁で、リザーブストック(通称:リザスト)という顧客管理ツールを紹介させていただくことになりました。
たがしゅう先生のメルマガ「健康セルフケアの極意」はこちらから購読できます。
たがしゅう先生の今回の講演内容は、糖質制限をやりたくない人に、糖質制限を勧めるときに、その人がどのような背景でやりたくないのかを考えてみましょう、という投げかけでした。
糖質制限をやりたくない理由は、一言でいえば、多くの人が「常識」に縛られているからだと思います。
早い、安い、うまいのが糖質。
日本人はお米を主食とする文化。
栄養学的に糖質が不足すると危険。
権威による否定。
背景を踏まえて、どう伝えるべきか、という視点はとても大事なことですね。
江部康二先生
2002年 52歳に糖尿病を発病、糖質制限を始めて老化を防げている。
いまでは、1000万人に一人の超人状態というほど健康体になられたそうです。
米国糖尿病学会の糖質制限の定義についてのお話。
江部先生の関連記事:
糖質制限のレベルについて。
スーパー糖質制限 3食主食なし
スタンダード糖質制限 2食 〃
プチ糖質制限 1食 〃
旧石器時代はウルム氷期であったため、この時代の人間は数万年間、大型哺乳類を食べていた。
体内血糖から発生するAGEsが身体によくない
食物由来のAGEsはOK
最後に
今回久しぶりに日本糖質制限医療推進協会の講演会に参加できました。
日本糖質制限医療推進協会は、糖尿病治療と食生活に関する正しい知識がもっともっと広まることを願っています。
各先生方のお話を聞かせていただき、糖質制限の効果を改めて実感しました。
糖質制限の重要性を認識し、今後も知識を深めながら、健康維持につとめつつ糖質制限食の啓蒙活動を続けていきたいと感じました。
宮崎を中心に、太極拳、糖質制限、アーシングを組み合わせた健康法を伝える活動をしています。
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