お遍路二日目~。
7時にモーニングを食べ、7時半過ぎ出発。
今日は15、6kmくらい歩く。ムリのない行程。
5分10分位、変わらないと思うのに、今している事を早く終わらせないと!と焦る。
早く食事済まさなきゃ、とか、早く出発しなきゃ、とか。
誰にも急かされていないのに、自分で自分を焦らせている。
昨日の疲れはあまり残っていない。でも膝が少し痛む。
テーピングを巻いてみる。いい感じ。
18番恩山寺まであと10km。
・・・全くお遍路さんに会わない。
国道沿いを歩くので、ビュンビュン車が通る。
車の人にどう見られるのかな、女一人は危険かな・・と心細さが出る。
何度も書くが、遍路標識が減ったので、
この道で合ってるのかな・・という不安が昨日以上に出る。
そんな中「恩山寺まであと○km、がんばって!」
とメッセージが飛び込んできた。
一人じゃないんだな!と、このタイミングのメッセージはとても泣けた。
たくさんの人がお遍路を支えてくれているって感じて感動した。
お昼近くになって、今日初めてお遍路さんを見かける。
そのお遍路さんは、コンビニに寄っていて、途中で私を追い抜いた。
お遍路さんがいて嬉しくて「早いですね~」と声をかけたが、挨拶もそこそこにすぐ行ってしまった。
ちょっぴり寂しい・・。
でも、その方は何気に私を気にしてくださり、
分かれ道や分かりにくそうなポイントの所で足を止めていてくれました。
チラっと私が来たのを確認すると歩き出す。
それを繰り返して、同じ頃18番札所恩山寺に着くことが出来ました。
あのさり気ない優しさ。嬉しかった。かっこよかったです。
(このおじさまとは、2日後の宿でご一緒しました。想像通り素敵な方でした)
めちゃここまでしんどかった!食事も兼ねてゆっくりゆっくり休憩。
恩山寺で、最初のお宿で一緒になったおばさまと出会い、今日のお宿が一緒だと知り、テンションがあがった。
19番立江寺までは5km。(この記憶がない)
立江寺に着くと女性外国人のお遍路さんが何やら困っていた。
かっこよかったおじさまお遍路が間に入っていて、
私とその外国のお遍路さんのお宿が一緒だったので、お参りを済ませてから、その方とお宿へ向かった。
メキシコ出身の方で、お遍路専用のガイドブック片手に4○番からずっと歩いてきたそうだ。
外国人お遍路もよく見かける。
ほとんど日本語が喋れないのに、しかもお遍路なんて!
外国人のアクティブさと度胸にはホント感心する。
姉がサンディエゴに住んでると言ったら、
サンディエゴに別荘があるから、姉の所へ行く前に連絡してくれたらそっちの家に行ってるから教えてくれ。
と言ってくれた。
そして、白川郷や北アルプスに行きたかったらしく、是非!という話をした。
何か縁を感じてしまう。
こうして次につながっていく感じが嬉しい。
この日のお宿は囲炉裏のあるお宿だった。
食事はこの囲炉裏を囲んでみんなで食べた。
真ん中で椎茸を焼いてくれたりした。
アットホームな雰囲気で、とても寛いだ。
私の荷物が重そう。という話題になり、
「何キロあるの?」と聞かれた。
えー!?測るものなんや!
そういえば登山する人も重さ測ってるなぁ。と思った。
確かにみんなと比べて、私のザックは大きい。
5キロくらいがベストらしい。
私は8キロくらいあるんじゃないの?って話になった。
みんな何が入ってるんだろう?私は何が余分なんだろ・・。
最低限で本当に必要なものがまだよく分からない。
明日の遍路転がし、山を越えるのにだんだん不安になってきた。
他の歩き遍路の方の行程を聞いて、不安がさらに深まる。
でも、みんな、「大丈夫、行ける」って言う・・・。
自信ないままずっと考えていた。ムリな気がしてくる・・。
とにかく、ザックの中身が日に日に重く感じる。
躊躇したけれど、ダメならダメで気合入れていこう!
と、考えたのは、
荷物を少し減らして、家に宅急便で送る事。
お宿の人に迷惑かけるけど、そうしたくてたまらなかった。
お願いすると、あっさりOKしてくれた。
自分の中で何か動いた出来事だった。
この晩は、疲れて眠いのに、ほとんど眠れず、苦しかった。
朝は4時起き。
厳しい一日が始まる・・。