ねーちゃんと、日本での思い出として、二人が行きたかった富士山に行くことを決めた。
でも、正直嫌な感覚があった。
それは、現実となる。
ねーちゃんは、準備が遅い。とりかかるまでが遅い。
時間に余裕をもって出ることができても、あーだこーだやって、結局ギリギリに到着になる。
私は、いつもヒヤヒヤ。そわそわ。
自分の思いは曲げない。相手に合わせるなんて言葉は、ない。
迷惑なんて、かけてないってスタンス。
(ここ、いっぱい言いたいけど、きりがないのでこのへんで・・・)
富士山でも、もれなくそうだった。
私の気持ち、考えてくれてない!なんで私が我慢しなかん?って悲しくてムカついた。
たまには、わたしに合わせろよ、と。
次第にジメジメ低空飛行のケンカになった。
私から折れてみるものの、堪えるの必死で、もうこんなの味わいたくない!って思った。
「私には意見がない」ってのを思いだして、
思いどうりにしたいというのは本当か?って自分に問いかけた時、
どっちでもいいことだった。
なーんや、そーやったんかぁ!ってなったら、一気にからだの強張りがなくなって、穏やかになった。
ねーちゃんのペースに合わせて、待つことができた。
待つ間、私は自然を堪能してリラックス~。みたいな。
そうなってから、二人の会話も素直で自然で、柔らかくて。すごくいい感じになった。
私は、いつからか、ねーちゃんは「人に迷惑をかける人」「待たせる人」っていう風にしかみていなかった事に気づいた。
だから、ねーちゃんの行動がすべてそう繋がるのかなって。
あと、ねーちゃんの何がムカついてるんだろ?って考えた時、全部自分に当てはまってた時には笑うしかなかった。
私って、小さい×が、い---っぱいあって、大きい×も結構あるんだなって分かった。
それだけ自分を否定しているんだってことも。
こんなにか、とちょっとビックリ。
ねーちゃんと旅行はもう絶対行かん!なんて思ったけど、
リベンジしてみたいなって思いが今はある。