【映画の感想 No13】レディ・プレイヤー1 | 潜水服はモスラの夢を見る

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*本記事は2018年4月23日にyahooブログにアップしたものです。yahooブログ閉鎖に伴い、こちらに転載しました。

レディ・プレイヤー1

監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ザック・ベン、アーネスト・クライン
出演:ダイ・シェリダン、オリヴィア・クック 他

あらすじ
2045年、VRワールド「オアシス」で生活していた。ある日、オアシスの創設者ハリデー(マーク・ライランス)の遺言が発表される。その内容はオアシスの3つの謎を解いた者に全財産とこの世界を与えるというものだった。これを受けて全世界を巻き込む争奪戦が起こる。オアシスに居場所を求める17歳ウェイド(ダイ・シェリダン)もその争奪戦に加わる一人だった。5年間、誰一人として謎を解いた者はいなかったが、ウェイドはハリデーの記憶を保管するミュージアムで謎を解く手がかりを発見する。

評価:★★☆☆☆
 

◆感想(ネタバレなし)
期待して観ただけにがっかりでした。基本的には映像美だけを楽しむ作品で、ストーリーはグダグダです
ガーン

*ここからネタバレあり


 

 

 

 

 

◆ネタバレ
ヴェイドは友人であるエイチ(リナ・ウェイス)、ダイトウ(森崎ウィン)、ショウ(フィリップ・ツァオ)、そして新たにオアシスの中で知り合ったアルテミス(オリヴィア・クック)らと共に第1の謎をクリアする。しかし、オアシスの支配を狙う大企業IOIはヴェイドに目をつけ、彼の排除をたくらむ。IOIに現実世界での自分の所在を知られてしまったウェイドはサマンサという女性に匿われる。彼女こそがオアシスで出会ったアルテミスだった。サマンサはIOIの強制労働施設で父親を失っており、IOIにオアシスの覇権を渡さないための活動をしていた。

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ヴェイドとサマンサは協力して第2の鍵の謎を解くことに成功するが、時を同じくして秘密基地の存在がIOIにバレてしまい、サマンサは囚われてしまう。
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ヴェイドも囚われそうになるが、ヘレン、トシロウ、ゾウの3人組に救われる。彼女たちは現実世界のエイチ、ダイトウ、ショウだった。

3人はサマンサを救出すると最後の鍵のあるステージへ向かう。ステージはIOIによって封鎖されていたが、ウェイドは全世界にIOIの不正を告発し、オアシスを守る意思のある者の終結を呼びかける。ウェイドの呼びかけに呼応し、全世界から大挙してアバターが押し寄せ、IOIとの全面対決が開始される。戦いの果てにウェイドは3つ目の鍵を手にするが、またしても現実世界でIOIに発見されてしまう。

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サマンサ、ヘレン、トシロウ、シュウが現実世界でIOIと戦って時間を稼ぐ間に、ウェイドはアバターであるハリデーと出会う。ハリデーはウェイドにリアルを生きることの大切さを伝え、ゲームクリアの証であるイースターエッグを与える。現実世界ではIOIの社長ソレント(ベン・メンデルソーン)に追い詰められていたが、イースターエッグを獲得し涙を流すウェイドを見たソレントはそれ以上の追撃をせず、警察に連行される。

現実世界に戻ったウェイドはオアシスの権利を仲間と分かち、共にオアシスを運営することになった。


◆感想(ネタバレあり)
はっきり言ってお話面は問題があり過ぎます。主だったところを書き出してみました。

①変装の設定はどこいったの?
第1の鍵をクリアしたことでウェイドはオアシスの中で一躍時の人となります。アルテミスはそれをたしなめて、ウェイドに全く異なるアバターに変装をすることを勧めます。ウェイドもそれを聞き入れて一度は変装するのですが、どういうわけか第2の鍵のヒントを探しにダンスホールへ出かけたときには変装を止めてしまうのです。結果としてこれが現実世界での所在をIOIに知られる引き金となるので、ウェイドがものすごく間抜けに見えます。しかも、決定的にIOIに狙われていることがわかった後もウェイドは全く変装しようとしません。もちろん作劇の都合、主人公のビジュアルがこころころ変わるのは好ましくないのはわかるのですが、それなら変装する件は要らないわけなので、はっきりと脚本に問題があると感じました。

②「リアルを生きろ」と言われても…
イースターエッグを獲得したウェイドに対し、ハリデーが語りかけるリアルを生きることの大切さは今作品の一応のテーマということみたいなのですが、これがなんだかなぁ、と言う感じです
えーというのも、この主人公のウェイドを取り巻く「オアシス」と現実にはあまり差が無い気がしたのです。オアシスで恋をした美しいアバターのアルテミスは現実でも美しいサマンサですし、オアシスで良い奴だったエイチ達は現実でも命がけでウェイドのために戦ってくれる良い奴なので。

③ウェイドはリアルを生きていなかったのか
②と重なる問題点ですが、そもそもウェイドはリアルを生きていなかった人なのかというと決してそんなことはなかったと思うのです。オアシスで恋をしたアルテミスに対し、ウェイドは自ら(アバター名でなく)本当の名前を名乗って現実で会いたいと伝えています。ウェイドがオアシスの相続をかけたゲームに参加するのも、貧しい生活という現実の問題に対処するためだったわけなので、ウェイドは初めからきちんと現実に向き合っていたのではないでしょうか。

④ラストのソレントの行動が謎過ぎる
IOIの社長ソレントは、ラストでウェイドを追い詰めますが、イースターエッグを手にして涙を流しているウェイドを前にして、何故か心を打たれたような表情になり、追撃を止めてしまうのです。ここは正直全然意味がわかりませんでした。

⑤警察何してたの?
最後にソレントを逮捕する場面で今作の中で初めて警察が出てきます。正直、ここに至るまでに警察沙汰になっておかしくないことがけっこう起こってたはずなのですが…

今作で私が評価することは二つだけです。メカゴジラを出してくれたこととその時『ゴジラのテーマ』を流してくれたことです。

正直メカゴジラの造形についてはもう少しオリジナルの機龍よりだと良かったのですが(これについては『ゴジラXメカゴジラ』の手塚監督も映画秘宝で嘆いていらっしゃいましたが)、それでも出してくれただけで嬉しかったです。

お話は本当にグダグダなのでそこを期待して観るのは全く勧められません。でも観るのであれば、映像を楽しむための作品なのでIMAXでの鑑賞をお勧めします。