こんにちは、
土井です。
夏真っ盛り、
夏休みで子ども達も夏を大いに
楽しんでいることでしょう。
そこで今回からしばらく
子育てについて考えてみたいと思います。
ちなみに
ÅIに「子育ての悩みベスト１０」について聞いてみました。
１ 教育費がいくらかかるかわからない
２ 子ども中心の生活で自由な時間が持てない
３ 叱り方がわからない
４ 子どもが偏食でご飯を食べない
５ きょうだいの育て方がわからない
６ 子どもの夜泣きがすごい
７ 仕事と育児の両立が難しい
８ ママとパパの教育感がずれる
９ 子どもとのかかわり方がわからない
10 相談できる人がいない
これらの問題を大きく分けると、
１，２，７，８，１０は親自身の問題で、
その他は育て方の問題であることがわかります。
このように現代の子育ては
様々な問題を抱えており
結婚する人が少なく少子化がなかなか解決しないのも
一見これらについての対処法が見つけられない人が多いから
ではないかと思われます。
でも私は問題の本質は別のところにあると考えています。
人間は基本的に自分の力で成長している
生まれて間もなくの子どもは
周囲の人のお世話を必要としています。
自分自身でできることは極めて少ないのは確かです。
そのため親は子どもは手がかかると思いがちで、
必要以上に手をかけてしまうのです。
幼児教育研究者であり実践者であるマリーア・モンテッソーリは
自由教育の理念を確立したした人として有名です。
彼女は次のように言っています。
「大人は子どもが動作を習得しようとしている時でも、
子どもの練習を中断して自分の熟練でやってしまいます。
（中略）
あの愚かしい子どもへの手助けは大人が幼児に加えるあらゆる抑圧や、
最も危険な障害の手始めとなるのです」
（Ｍ・モンテッソーリ『幼児の秘密』から）
子育てをしたことがある人なら
きっと思い当たることがあることでしょう。
まさに人間は自分で成長していく力を
生まれながらにして与えられえているのです。
この認識がすべての子育ての基本にならなければ
子育て問題はどんどん間違った方向に行ってしまうのです。
おそらくいじめや不登校の問題も
子ども一人一人の成長に目を向けるという
親や教育者の姿勢が問われているのです。
幼い子は何も分かっていないから
親や先生が教えなければならないという観念が
支配していないでしょうか？
このような子育てによる弊害について
詳しく調べ理論化したのが精神科医のエリック・バーンでした。
人生の脚本は幼児期に出来上がる
子どもは何もわかっていないしできないから
親が教えてやらなければならない、
という考えから
早くしなさい急ぎなさい
いい加減にしないで完璧にしなさい
もっと努力しなさい頑張りなさい
他人に迷惑をかけてはいけません
強くなければ男ではない
泣いてはいけません我慢しなさい
無知な親は子どもの成長のためには
これらの命令は当然のことと考えて、
いちいち口出しをして子ども自身がするべきことを
親がしてしまったりするのです。
そのように言われ続けた子どもは
内心において「自分はダメな子だ」と思い
自分に自信が持てなくなります。
自分らしく何かに打ち込むこともできません。
こうしてその子の人生は失敗の連続となるのです。
それもそのはずです。
彼は幼少期にすでに自分らしさを失い
敗北者の人生を歩むように
人生の脚本が出来上がってしまっているからです。
しかし、バーンによると
この脚本を「勝利者の脚本」に書き換えることができる
というのです。
要するに
理想的な子育てについては
ほとんど研究され尽くしているのですから
それらをいかに学び実践するかが問題である
といっていいでしょう。
すべての教育の基本となるこれらの理論について
まずは幼稚園から高校までの先生方に
しっかりと学んでほしいものです。
私がこれまでにカウンセリングをしてきた多くの人が
これらの原理を知る機会がなく
いたずらに悩み生きずらい人生を歩んできたのです。
人は誰でも自らの力によってこの人生を切り開き
誰にも邪魔されることなく
世界に唯一の個性を開花させるために生きているのである、
という真理を学ぶ必要があるのです。
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