こんにちは、

土井です。

 

ストレス、

と一言で言っても、

その内容はいろいろです。

 

あなたはこれまでに

どんなストレスを感じたことがありますか?

 

悲しさ、辛さ、苦しさ、生きづらさ、

イライラ、心配、不安、寂しさ、

怒り、不足、不満、痛み、嫌悪感、

・・・・

 

ほかにもいろいろあるでしょう。

 

私が次男を亡くしたときのストレスは

何とも言えない喪失感でした。

 

ついさっきまで目の前にいた息子が

今はもうどこにもいない。

 

妻は

窓から外を眺めながら

道を歩いている若い男の子を見ると

次男の面影を追って思わず

声をかけようとしたしたそうです。

 

でも、

前回書いたように

ドイツ人マルガレータ・ワイセルさんとの出会いによって

フィリッピンに先住民族の学校を建てることになり、

 

あっという間に5年が建ちました。

 

しかし、次男への思いはますます強くなり

時には激しく溢れ出ようとしていました。

 

私は長年詩を書いてきましたので、

ある時沸き上がる次男への思いが

詩の言葉になって噴き出しました。

 

そして、一気に書き上げたというか、

次男の魂によって書かされたと言ってもいいでしょう。

 

それが『「メープル・リーフへの彼方に』(花神社刊)

という詩集です。

 

彼の小さいころの思い出や

残された写真や手紙

そのほか私の心の中の息子と会話しながら

アッという間に出来上がりました。

 

それまでに二冊の詩集を出版していましたが、

この詩集がいちばん評判がよく

たくさんの方から暖かい読後の感想を

寄せていただきました。

 

この詩集を出したからと言って

私の悲しみが消えることはありませんでしたが、

何か気持ちの上で前向きになることができました。

 

これまで多くの芸術家が

自らの悲しみや怒りや不安を

芸術作品に結晶させることによって

そのストレスを乗り越えてきたように、

 

私も詩という表現手段を持っていたことで

私の中で永遠に生きつづける次男とともに

生きていくことができる

のではないかと思います。

 

次の詩は

この詩集の中の一つです。

 

晩夏

 

「おとうさん

ぼく 自転車こんなに

うまくなったよ

 

もうどこまでも

乗っていけるよ」

夢の中でおまえが

叫んでいる

私は夕焼けの空を

見上げながら

おまえの姿を捜し求める

 

すると

何人も何人も

おまえに似た少年が

運命の扉を開けて

向こうの世界へ行くのが見える

林の奥のほうでは

いつまでも蝉が鳴いている

夏は もうとっくに

過ぎているのに

 

 

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