認知症が疑われた親に対してやってはならないこと


「間違いの指摘」


受け入れ流すしかないと

分かってはいるけど、これがなかなか難しい。


母は特に娘の私が悪と思ったら

娘が間違っていると思ったら

全力で潰しにかかってくるので受け入れ難いのです。


今日も...


娘「これ、さっき預かったお金のおつりね。」


買い物のために預かったお金から

支払った額を書き出して一覧にし

レシートと一緒におつりを母に返したところ...


母「あんた、もう1万円渡したじゃない。計算違うわよ。」


今日預かったのは1万円。

しかし、その後さらに1万円を渡したと主張の母。


娘「もらってないよ。」


母「渡したわよ!あんた返しなさいよ!」


キレ出す母。

しかしもらってないものは返せない。


娘「いや、もらってないって。」


母「渡したわよ。あんた嫌ね。金とる気?」


泥棒扱いです。

こればかりは許せず

やってない罪をかぶって受け入れることはできず


娘「渡したっていつよ?」


母「いつってさっきよ。」


娘「さっきって、いつ、どこで、どうやって渡した?」


母「あんたが買いに行くって言うから渡したじゃない」


娘「だからいつ、どこで?」


母「車の中で渡したわよ!」


娘「私、運転中にいつも渡そうとするけど、絶対嫌がるよね。それを受け取るはずないじゃん。」


母「絶対渡したわよ!」


娘「じゃあいつよ。」


母「降りる時」


娘「あなたずっと座ってて、いつそんなお金のやり取りした?私運転しててお金渡してなんて言わないけど。しかも降りる時って、急いで降りてったじゃない。」


母「じゃあ移動中」


娘「どこを?」


母「高速乗る前。」


娘「今日乗ってないけど?」


母「高速でこっち帰って来る時、高速乗る前に渡したわよ。」


娘「いやいや、乗ってないから。病院行く時は乗ったけど、その後〇〇行って、そこから次□□に行ってというから、あの道左折して△△通って向かったよね?高速乗ってないよね?」


母「....。乗ってないなら、向かう途中でしょ。」


娘「いやいや渡してないよ。思い出してみ。」


母「......(考える)」


私「やってない事実をやったっておかしいでしょ。現実やってないことだから、いつどこでって思い出せないの当たり前じゃん。まず高速乗る前渡したって渡してないじゃん。」


母「だから移動中よ。あんた返しなさいよ!」


娘「あのさーどこ走ってる時どう渡した?思い出せないのは現実にやってにからだよ。」


母「信号待ちとか。」


娘「もうさ、やめてよ。」


母「あんたがやめなさいよ。なんなの?お金取る気?」


やってない濡れ衣

泥棒扱いには正直耐えきれず

その後、朝からに行動をひとつひとつ挙げて

ひとつひとつ確認をしていく。

それでも「おかしい」というので、

母のバッグを持ってきてお金を確かめるように促す。


すると....



母「やっぱり1万円足りない。」


現金派の母。

メモにしなくてもわりとお金についてはしっかり記憶

レシートも今日の分は残っていたのでさらに確認

しかし足りないので絶対渡したと言う。


娘「いやいや、さっきからずっと確認してきたけど、どこで渡したっていうの?渡した場面も記憶曖昧というかないよね?あれ違えばこれ、これ違えばって全部違うのは、現実にお金を私に渡してないからだよ。」


母「あんたはそうやって。実際足りないんだから渡したわよ。」


娘「運転中渡したっていうけど、それ唯一最近仕方なく受け取ったの月曜日よ。あなたがヘアサロン行く時、目の前で降ろして、その時スーパーで買い物頼まれて渡されたた時だよ。その時1万円渡されたけど。」


母「ほら渡したじゃない!」


娘「あのさ〜渡したの月曜日ね?今ずっと問題になってるの、今日朝行った病院から□□行く間に渡したって話だよ?今日もらってないよね?」


母「月曜日の計算はしてなかったのよ。」


娘「それって今日渡してないってことだよね?今日のレシート確認して足りないからやっぱり渡したって言ってたけど、渡していなかったということだよね?」


母「今日は渡してないけど、月曜日渡したじゃない。」


娘「あのさ〜今日絶対渡したって言って、あんなに人に金とったって責めておいたの何?ずっと今もめてたの今日渡したかどうかだよね?」


母「あぁそうですか!すいませんね!」


娘「なんでキレてんの?キレたいの私だよ。預かってないのに渡したはずだって責められて、思い出して自分が間違ってたと分かったら話すり替えて。」


母「だから月曜日計算いれてなかったのよ。でも渡したじゃない。」


娘「あのさ〜今日の話ね。今日渡したか渡してないかっていうことを話してたんだよね?それについては渡してない、ママが間違ってたってことだよね?」


娘、とうとういってしまった

「間違っているのあなたです」


もちろん逆ギレです。

自分の非を認めたくないので。


母「なによ!その言い方!」


いやいや、言い方って泥棒扱いされて黙って受け入れるわけにこっちもいかない。

記憶違いを指摘しちゃいけないって分かっちゃいるけど....やってない罪を認めたくはない。

これ認めたら、今度は泥棒としてずっと言われ続けるだろうから...


娘「今日の渡したっていう1万円は渡されてない。この計算通りですよね?」


今日預かった金額

月曜日預かって買い物をしたレシートおよびそのおつりの合計

そして今日支払った金額の計算を記したメモを

すでに母に渡していたのでそれを指差して再度確認させる。


母「これなによ!」


娘「だからさ〜渡した時言ったよね。預かってたお金のおつりと、今日預かったお金の合計に、今日支払った金額。わかる?」


母「見てないわよ」


娘「さっき渡して、メモ見たら私の記載に今日渡したはずの1万円が足りないっていうんで今もめたんだよね?」


母「知らないわよ。」


絶対自分の非は認めたくない母。

こんな人ではなかった。

もっと冷静に話せた人だった。

取られたという被害者妄想のような考えの走る前に、きちんと整理できる人だった。

だけど...

最近は何かにつけて娘が悪と言わんばかり。

しかも今日は泥棒扱い。


自分の非は認めたくないし

記憶違いはもっと認めたくない

だから言い返しちゃいけない

分かっちゃいるけどやっぱり無理


最近の記憶違いの多さに

すぐキレて攻撃してくるのは

認知症の初期段階だからねといったことを

友人から聞き対処法をアドバイスを受けてきました。


でもね

この親の老いは認めたくない

しっかりしてほしいからつい言い返してしまう。


このやってない罪は認めたくない

きちんと考えてほしいから言い返してしまう。



母が冷静になることはあるのだろうか

言い返せば

思い出させようと整理して話そうものなら

「あんたはすぐ自分を正当化しようとする」

と聞く耳を持たない

しかも整理すると母の記憶違いが明らかになってしまう最近

結果やってはいけない「間違いの指摘」になって

母を結局追い込んでいるのでしょう

母に結局私への苛立ちを募らせているのでしょう


でもでもでも


分かっちゃいるけど


いつかこれが受け入れて流せるようになるのでしょうかね