【かわいい本が生まれる舞台裏★第16回 かわいいまであと1歩】
「チェリちゃんにお願いしよう!!!」
この本はリアリティにこだわっている。
自分自身が毎日やっているようなことを本を書いた。
その本のイラストを、常にかわいい活動してるような彼女に書いてもらう・・・これ以上のキャストがいようか。
ただ・・・
ひとつ大きな問題があった。
納期が短すぎること(笑)
お子さんもいてもう決まっている予定をのぞいたらほんとうに10のイラストを3日間でみたいな世界・・・。
それでも彼女は快く依頼を受けてくれた。
そして彼女から、試作イラストがあがってきたのだが・・・
なぜこうなったのだろう。
なんだか、とてもハードでかっこいい系なのだ。
作品としてはとっても素敵だけど・・・。
彼女は日ごろから仕事風景を写真に撮るとき、かわいい花を写り込ませるような、リアルかわいいガールなのに・・・。
これは感性が通じないということではないはず・・・。
藤原さんが彼女と話してくれて、なんでも新たな世界をつくろうと、工夫してくれたのだとわかった。
というわけで3日の納期で10体を書くことになったのだがそれはわたしにも跳ね返ってきた。
ひとつひとつのスタイリングやポージングをラフイラストにおこし、彼女の世界観でさらにかわいく書いてもらう。
デザイナー経験がこんなところで生きるとは!
タイトな納期をモノともせず、彼女は描き切ってくれた。
そこには彼女ならではの世界が築かれていた。
テキスタイルデザイナーの彼女は自分のオリジナルの花柄を本の中のかわいいガールに着せています。
DTPのデザイナーさんも
「とてもかわいい絵なのでもっと大きく入れましょう」
など提案してくれたそうだ。
すでに本があるあなたは、
その辺も楽しんでくれるとうれしいな。
そして・・・わたしはこの仕事が終わったとき
彼女から思わぬ裏側を聞かされた。
(つづく)