和文化・おもてなしマナー講師の安達和子です
日本三名園のひとつである
水戸の「偕楽園」には
約100品種
約3,000本もの梅が咲き誇ります
偕楽園は
「民と偕(とも)に楽しむ場」として造られ
梅の花を愛した
徳川斉昭公の思いが詰っているのです
特に有名なのは
花の形、香り、色などが優れている
「水戸の六名木」です
烈公梅(れっこうばい)
開花期は1月下旬から2月下旬
一重咲きで薄紅色の大輪です。
花弁が一枚一枚離れています。
水戸にしかない品種とされ
偕楽園を造った徳川斉昭公の別称
「烈公」にちなんで名付けられました
白難波(しろなにわ)
開花期は1月下旬から2月下旬
やや早咲きの白色中輪で
ほころびたときの微かな淡紅色が
開花したのちも花の外側に残るのが特徴です
月影(つきかげ)
開花期は2月中旬から3月上旬
青白い花色と言われていますが
うすい黄緑に見えます。
丸くて厚い花弁
しべが豪華で落ち着いた雰囲気を持ちます。
花の輪郭が特に美しく香りも強いのです
江南所無(こうなんしょむ)
開花期はやや遅く3月上旬から4月上旬
明るい紅色の大輪で、花弁は厚く
しべを抱え込むように咲きます。
徳川光圀の遺愛の品種で
中国由来と言われ江南地方に
これ以上の梅はないと言う意味で
名付けられたという説があります
柳川枝垂(やながわしだれ)
開花期は2月上旬から3月上旬
淡紅色中輪の一重咲きです。
つぼみは濃紅色のがくに包まれています。
開花するとがくは反り返えり、淡紅色の花弁が現れます
虎の尾(とらのお)
開花期は2月上旬~3月上旬
八重中輪で萼が赤紅色です。
開き始めは薄紅色、開花後は白色となります。
雌しべは短く2本以上あるものが多く見られます。
若いさやは黄緑色です
梅の花は
日本人にはとても大切で
人が人として美しく生きる姿を思わせ
いにしえの時代から和歌にも詠まれるなど
私たちを魅了し続けています
春一番に咲く花「梅」
長く咲いている「梅」
ふくよかな香りも良い「梅」
食べることもできる「梅」
水戸と言えば「梅」
梅の花が大好きです
六名木を探しながら
偕楽園を散歩するのも楽しいですね
お読みいただき嬉しく思います
ありがとうございました
一般社団法人大和撫子和乃会