和文化・おもてなしマナー講師の安達和子です
お正月早々の悲しい出来事に
お屠蘇気分ではないとは思いますが…
新年も5日目です
元旦にいただくお酒「お屠蘇」
実家では、新年のあいさつ後に
おせちを食べる前にいただきましたが…
最近は日本酒が好きなので
盃と言うよりはコップで…
なんて言ってはいけません
「何事も、お作法を知らないと恥ずかしい思いをしますよ」と
母に言われたことを思い出しました
お屠蘇お作法は
お屠蘇を飲む前には
「若水」
(元日の朝に汲んだ、その年初めての水)で
手を清め、神棚や仏壇を拝み
家族が揃ったら新年のあいさつをします。
そしてお屠蘇をいただきますが
お屠蘇はおせちを食べる前です
正式には
屠蘇器という朱塗りのお銚子と
三段重ねの盃でいただきます。
無いときには
ご家庭にある酒器を使用しても
問題はないのですよ
母は、お酒は飲めませんでしたので
真似だけでしたが
お屠蘇とは
お正月に祝い酒として
飲まれる薬草酒のことだと
教えてもらいました
我が家ではこのくらいのコトしか
していませんでしたが
調べてみたら
もっと深い意味がありました
なんと、飲むときには
「一人これ飲めば一家苦しみなく
一家これ飲めば一里病なし」と唱えるそうです。
知らなかった…
また、飲むときは家族全員が
東の方角を向くそうです。
恵方巻みたいですね
そして、飲む人の右側から注ぎ
飲む順番は年少者から年長者へと
これは若者の活発な生気を
年長者が飲み取るという意味合いと
毒見の名残のようです。
本来は三段重の盃で
1杯ずつ3回に分けて飲みます。
略式のときは
1つの盃に3回に分けて入れ
3回に分けて飲み干します。
厄年の人は、厄年以外の人に
厄を祓う力を分けてもらうため
最後に飲むと良いそうですよ
お屠蘇は
無病息災、延命長寿の願いが込められている
特別なお酒なのですね
お読みいただき嬉しく思います
ありがとうございました
一般社団法人大和撫子和乃会