和文化・おもてなしマナー講師の安達和子です
本日は【衣替え】について話しますね
四季がある日本は
季節ごとに衣類や持ち物を替えていました。
特に夏冬の季節の変わり目に
衣類を改めることを「衣替え」といいます
私も、袷の着物から単衣
また、7月からの夏の着物の入れ替えをしました
大変な作業です
一般に6月1日と10月1日が
「衣替え」の日となっていますね
日本の風習の衣替えは
中国から伝わり日本独自の風習となりました
日本に伝わってきたのは平安時代
当時の衣替えは「更衣」といい
旧暦4月1日と10月1日の年に2回行われていたそうです
旧暦4月1日は、冬装束から夏装束へ
旧暦10月1日は、夏装束から冬装束へ
この頃の衣替えは
季節に応じた衣装はまだ無く
下着などで調節していたようです
江戸時代になると
衣替えの日と着物の種類を幕府が定めました👘
旧暦4月1日～袷（裏地付きの着物）
旧暦5月5日～単衣、帷子
（裏地無し、麻で仕立てられた着物）
旧暦9月1日～袷
旧暦9月9日～4月1日は、綿入りの着物
旧暦4月1日には
綿を抜いた着物を着るということから
「わたぬき」とも呼ばれていました。
衣更えが庶民の間に浸透したのもこの時代のようです。
そして、明治6年に新暦が施行されると
6月1日～9月30日は「夏服」
10月1日～翌5月31日が「冬服」と定められました
官庁や企業、学校にも広がり定着して
現在に至ります
着るもので季節を感じられるのも
四季のある国だからですね
お読みいただき嬉しく思います
ありがとうございました
一般社団法人大和撫子和乃会