4/15読了
すべての登場人物の“顔”は鍵のかかった仮面の下に。
幾多の仮面が壁一面を覆う<奇面の間>に転がっていた死体は、本当に主人・影山逸史のものなのか。
数々の館を手がけた建築家中村青司の手になる奇面館で、名探偵・鹿谷門実の推理の果てに見えたものとは?
本格ミステリを牽引する名手・綾辻行人が放つ「館」シリーズ、読者待望の直球勝負。
「時計館の殺人」上巻の続き。
あー面白かった。綾辻さんって本当にすごい。
・緻密な構想
・スリリング且つ驚きの展開
・たくさんの伏線および回収
・ミスリードおよびどんでん返し
・犯人が犯行に及んだ動機と心情
・被害者の後ろ暗い過去と心情
・自然に事件に巻き込まれるor首を突っ込む探偵とその助手
・また、その憎めないキャラクター性
ミステリーってこういうことよ!
って、映画「ある閉ざされた雪の山荘で」に言いたい気持ちになったw
※東野圭吾さんにではない
犯人とトリック自体ついては想定の範囲ではあったんだけど、過去の出来事の真相とトリックの詳細に、あっと驚かされた。
過去にそんなことがあって、そんな計画があったとは…!
現在で起きた事件のトリックは、そこから計画を練られていたとは…!
そりゃあね、時計館っていうぐらいだから、トリックに時間操作があるんじゃないかな~?って思うじゃん。
確かにそうなんだけど、ただの時間操作だけじゃないってところがすごかった。図解で見た時、思わず感嘆の声を漏らした。
そして時計館の最後よ。その光景を思い浮かべると、なんだか切なくなった。
我らが潔も相変わらず良い仕事をしてくれちゃって、さすが安定の潔だわ~!
あんまり書いちゃうとアレだからこの位にしておくけど、すごく楽しめた。
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綾辻さんご本人のあとがきを読んだら、「館シリーズ」は当初10部作を意識されたとのことで。
時計館は5部作目なので、残るは
⑥黒猫館 1冊
⑦暗黒館 4冊
⑧びっくり館 1冊
⑨奇面館 2冊
⑩双子館 連載中
連載中の⑩は単行本が出てないから除外して、残る既刊数は4作なのに8冊もあるwww先は長いな~。
でも黒猫館は潔が出ないらしいから、とりあえず飛ばしちゃおうかな。でもどうせ1冊だけだから、読んじゃってもいいかなぁ。
なんてぼんやりとこの先の読書計画を立てているけど、館シリーズは若干エネルギーを使うから、またしばらく間を空けようw