3/10鑑賞

 

本作の映画ジャケットは何度か目にしているもののあまり意識はしていなかった。

 

だけど「残穢」に出てくるホラー小説家(演:竹内結子さん)に送られた投稿がオムニバス形式になっている映画だということを教えて頂き、俄然興味が湧いて観てみた。

 

小野不由美さんの原作はタイトルの通り百物語で、100番目の話が「残穢」なのだそう。そして本作では百物語の内の10話が描かれているとのこと。

 

尺が100分だから1話は10分以下と短めではあったものの、面白いものは面白かった!

 

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「追い越し」-中村義洋監督

運転免許をとったことがきっかけで、若者グループが色々な心霊スポットへ冷やかしに出かけるも、いつも特に怖い目に合わず予定調和な会話ばかり。ある日も心霊スポットへ出掛けるが…。

ちょっとザマァな展開にw

 

②「影男」-安里麻里監督

娘から孫を預かったある日の昼下がり、孫を寝かしつけつつ自分も寝てしまったが、突如、何かを強く叩く音で目が覚める。音の鳴る方へ行ってみると…。

めちゃめちゃ怖かった!

 

「尾けてくる」-安里麻里監督

ある女子高生が学校の帰り道、公園の木の辺りで一方向だけを見て不自然に立っていることに気付く。その瞬間、くるりとこちらを向いてきて…。

こんな目にあいたくない><

 

「一緒に見ていた」-大畑創監督

ある高校教師が校内の階段をのぼっていると、女性の事務員と鉢合う。すれ違い様に女性から声をかけられるも、何か事情があるのか無視をして通り過ぎる。そして数分後に…。

前話「尾けてくる」の胸糞&思いが強いバージョンって感じ。

 

「赤い女」-大畑創監督

ある転校生が、前にいた学校で噂になっていた都市伝説を話してきた。不気味に思うも所詮作り話だと軽く受け流し、その転校生と共に同級生の家へ遊びに行く。盛り上がりが落ち着いたタイミングで怪談をすることになり、転校生に促されてその都市伝説を同級生にも話す。そして日が暮れていくが…。

怖い!そして理不尽!手当たり次第過ぎて、正しいルールが気になるところ。

 

⑥「空きチャンネル」-岩澤宏樹監督

夜にラジオのチャンネルを回していると、違法電波の個人ラジオに繋がり、興味本位で聴いてしまう。恨みつらみを語っている内容に惹かれ、夜な夜な聴き入ってしまうが…。

ラジオに憑りつかれているような異様さが地味に怖かった。その様子を見ていた友達の心境やいかに。

 

「どこの子」-岩澤宏樹監督

高校に赴任したばかりの教師が夜遅くまで残業していると、同じく残業していたもうひとりの教師が「ひとりで遅くまで残らない方がいいよ」と忠告しつつ帰って行った。疑問に思っていると、ふと、小学生ぐらいの女の子が職員室を覗いていることに気付く。「どこの子だ?」と声をかけるも…。

執念深い教師にちょっとイライラした。普通その状況だったら恐怖に慄いて即行帰るって。

 

⑧「続きをしよう」-内藤瑛亮監督

小学生たちが、普段は決して遊ぶことのないお墓で追いかけっこのような遊びをし始める。遊んでいる途中、ある子が怪我をして帰ったことがきっかけで、怪我をしたら遊びから離脱して帰るというルールが出来上がる。ひとり、またひとりと去って行き、とうとう最後のひとりになった子が見たものは…。

躍動感が異様で、このお話が一番好きだった。

 

⑨「どろぼう」-内藤瑛亮監督

子沢山の家の母親が、またお腹を大きくしている。そしてある日突然、お腹が普通に戻っている。そのことで色々な噂が飛び交う近所の人達。近所の女の子がその家に行くとある男の子と出会う。

分かるけどよく分からないw泥棒ってどういうこと?怖さもよく分からない。定期的に描かれるいちじくは何かを暗示してたの?

 

「密閉」-白石晃士監督

元彼が置いて行ったキャリーバッグを収めているクローゼットが、気付くといつも少し開いている。閉じても閉じても開いてしまう。ある日元彼が荷物を取りに来るが…。

キャリーバッグや元彼はともかく、えー、そこに捨てるの?もっと遠くにした方が良くない?しかもそんなにガムテープでグルグル巻きにしたらいかにも怪しいじゃん。女の子にモヤッ!

 

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②「影男」⑥「空きチャンネル」⑧「続きをしよう」は好き。

 

原作も気になるけど、フィクションだとは分かっていながら、百物語を全部読んでしまうのはなんか怖いような気がするw