2/19読了

 

詳細:

一切嘘がつけない結合人間=”オネストマン”だけが集う孤島で、殺人事件が起きた。容疑者たちは“嘘がつけない”はずだが、なぜか全員が犯行を否定。紛れ込んだ”嘘つき”はだれなのか――。

 

感想:

上記詳細からして絶っっっ対に面白そうと思って買ってみた。

 

が、面白い面白くない以前に、ぶっ飛び過ぎている設定に仰天した。

本作の世界では、人間の男女には生殖器がなく、子を成すにはまず、男性のお尻の穴から女性が突っ込み、男性の中に女性が全身を入れなければならない。

 

場合によってはその逆もありだが、女性は男性が入る痛みに耐えられないため、殴って気絶させてから行う必要があり非人道的なため、一般的には行われない。

 

 入り込むと各々の組織が混じり合い、身体機能や動作は男性側、感情や記憶は女性側が元となって、再構成される。見た目としては上記の表紙絵のような見た目になり、4つの目、4つの手、とかそんな感じ。

 

そして、結合して初めて精巣と卵巣がくっついて生殖器が出来、妊娠&出産出来る体になるという。

 

その設定自体に「!?」って感じだし、そういう設定の説明が一切ない状態で、いきなり冒頭で結合する描写が何ページにも渡って描かれていて。

 

最初「え、ちょ、私エロ本買っちゃった…!?しかもお尻!?」って思いながら読んでると、結合が深くなるにつれ超グロくて気持ち悪い描写になっていき、ちょっと受け付けないレベルオエー

 

そうこうしていると、話が変わってヤンチャな3人組のストーリーになる。彼らの行いがめちゃめちゃ過激でグロくてエグくて、マジで無理だった魂が抜ける

 

けど、個人的には結合後の名前の変更がすごく面白いと思った!

たとえば佐野正幸さんとみんてぃあが結合したとする。良い例が思い浮かばなかったから、あくまでもただの仮定だからっ!(/ω\)

 

すると、名前は佐野マサユキミンティアというふうに、どちらかの苗字(恐らく結合元?)+それぞれの名前をカタカナにして繋げるという、不思議な変わり方をする。

 

これはめっちゃ面白い飛び出すハート

 

で、結合すると1%以下の確率で「オネストマン」という突然変異が起こるという。

オネストマンは、

①一切嘘がつけなくなる

②男性の人格が受け継がれる(通常は逆)

という2つの特徴がある。

 

なんか…とにかく発想がすごいよね…。

普通じゃ絶対に考え付かない。思い至らない。

 

そのうえとにかくバイオレンスな描写が結構あって、なかなかグロい。もう本当にグロい。

 

これはキツイ…と思いながら頑張って読んでいたら、「エレファントヘッド」の著者の本だということに気付き、その突拍子もない発想力と暴力性が腑に落ちた。

 

そして、読み進めるにつれ難解になっていき、ちょっと理解出来ません状態も「エレファントヘッド」と全く同じw

 

伏線やどんでん返しが天才的なことは分かるんだけど、細かいところは正直よく分からなかったショボーン

 

それよりなによりやっぱり気持ち悪いオエー読んでて何回か吐きそうになってやばかった。電車内でそうなると本気で危険になって、ひたすら目瞑って耐え忍んでたw

 

白井智之さんの小説は本当にすごいと思うけど、ちょっと自分には合わないっぽいなと確信した。

 

ごめんなさい(o_ _)o