尾道市には林芙美子の旧居 駅前付近に林芙美子の像があり
志賀直哉の旧居も線香地山公園の中腹に文学の館がある。
 2020年に志賀直哉の旧居は閉鎖されていたのですね。
 私はしばらく行っていませんでした。
 見学客が少なく成ったことも関係しているとか。
 それが複現されようとしています。
よいことですね。
 暗夜行路の執筆をしていたとか。
 その記事です。
2020年に閉鎖された作家・志賀直哉の旧居(尾道市東土堂町)を、文化交流施設として復活させる企画が始動した。22日に「保存活用委員会」の初会合が開かれ、研究者や学生、地元住民らが参加した。

 近代文学を代表する作家の志賀は、父との確執で東京を離れ、1912~13年に尾道市の千光寺山中腹にある平屋建ての三軒長屋に住んでいた。

 尾道水道を望む6畳と3畳の2間に、かまどのある土間という質素な家だ。ここで代表作「暗夜行路」の構想を練ったとされ、作中にも尾道での暮らしが描かれている。

 この建物を79年に尾道観光協会が取得し、市が借用して公開してきたが、2020年に来場者減などを理由に閉鎖された。

 残念に思った地元住民らが、古民家再生に取り組む谷川大輔・近畿大工学部准教授(建築史・歴史意匠)に活用方法を相談。谷川准教授は、就実大(岡山市)や観光協会などと今春、「志賀直哉旧居保存活用委員会」を結成した。

 22日の会合には、学生や地元住民ら約50人が参加。谷川准教授は、旧居を改修して人が集うコミュニティーギャラリーとする計画について話した。小林敦子・就実大人文科学部教授(日本近代文学)は、志賀と尾道の関わりや、文学カフェなどの集いの場をめざすことなどについて講演した。

 委員会は、旧和泉家別邸をレンタルスペース「尾道ガウディハウス」として再生させたNPO法人「尾道空き家再生プロジェクト」や、尾道市立大などとも連携する予定だ。

 国の登録有形文化財への登録や、志賀の没後55年となる26年の再開をめざす。今年度は建物の調査や清掃に取り組み、広く参加を募るという。

 谷川准教授は「建物だけを整備しても意味はない。次世代に引き継ぐためには『何をするか』が大切だ。就実大と協力して、文学の館になれば」。小林教授は「尾道は文化、歴史、自然、風土に際だった個性のある土地。ここでワークショップを開くなど、創作の場にしたい」と話している。

 問い合わせは、委員会事務局の観光協会(0848・36・5495)。(菅野みゆき)