福山大学の付属水族館が因島の北部、大浜町にあったのだ。
因島の東北部が大濱崎灯台がある。因島大橋も近い。
 因島西北部には重井町がある。
こちらは三原からの高速船は重井港に着く。鉄工団地などがある。
 クジラ館があると聞いていたがそこなのかな。
 会館時間も日持も限られている。
入館料は無料だし
一般公開はしている者の小規模な水族館のようだ。
 広島県には宮島に水族館があり
マリーナホップに水族館がある。
 県外では下関に海峡館
大阪にも万博きねんこうえにもある
神戸に須磨裏水族館がある。
挙げればたくさんある。
 でも福山大学の水族館が因島にあるのは知らなかった。

瀬戸内海に浮かぶ因島(広島県尾道市)。島北部の海沿いを車で走ると、「水族館」の看板が見えた。白亜の建物に入ると、学生が迎えてくれた。

 「写真を撮るときは、フラッシュはたかないでください。魚が驚いて、ガラスに体をぶつけて病気の原因になってしまうことがあるので」。大石真絃(まいと)さん(21)が教えてくれた。

 ここは、福山大の内海(ないかい)生物資源研究所の施設「福山大学マリンバイオセンター水族館」。大小およそ20の水槽で、魚など90種ほどの生物を飼育展示している。平日のみ無料で一般公開され、飼育や管理を担う学生が魚の解説をしてくれる。

 薄暗い館内の中央には浅いプール。ウニやヒトデが見える。来館者も触れることのできる「タッチングプール」で、子供たちに大人気。はじめは触るのを怖がっていた子も、最後は帰りたがらなくなるとか。「そのリアクションが面白い」と大石さん。

 5種類ほどの魚が泳ぎ回る水槽では、小山一圭さん(21)がボウルを片手に、四苦八苦していた。

 ナンヨウツバメウオの背びれを、黄色いヒフキアイゴがかじってしまうのだという。引き離す必要があるが、網を使って捕まえると体を傷つけてしまうおそれがある。20分ほどかけて、逃げ回る小さなヒフキアイゴを水槽内のバスケットの中に隔離した。

 学生のなかには、幼い頃に海や水族館で見た光景に憧れ、水族館で働くことを夢見る人も多い。この施設は、そうした学芸員の養成の場でもある。

 サメが泳ぐ大きな水槽の前では、2歳の男の子が見入っていた。大石さんがやさしく声をかけると、照れ笑い。兵庫県明石市から家族で帰省中といい、母親は「魚との距離も近くて見やすいし、手軽に来られるのでいいです」。

 水族館の責任者でもある福山大生命工学部の真田誠至(せいじ)准教授(51)は「水の中の生き物は陸上からは見えない。一般の人に、瀬戸内海の生態系や自然の豊かさを知ってもらえれば」と話す。(大野晴香)

 〈メモ〉広島県尾道市因島大浜町452の10。開館時間は平日午前10時~午後4時。土日祝日は休館。館内最大の「せとうち大水槽」のリニューアルに伴い、4月27日は午後1~4時に特別開館する。4月30日~5月2日も開館。入館は無料。問い合わせは福山大内海生物資源研究所(0845・24・2933)へ。