久しぶりに市民会館に行きました。
ここは駅から近いので比較的便利です。
最近は.大きなイベントは森のホール21で開催されることが多く、しかもかなり古い建物なので、今ひとつ存在感がないような気がします。

エレベーターの脇に「人口と世帯」が掲示されていました。
「あれっ?50万人になっていないじゃないか?」。
よく見たら、6月1日現在でした。
50万人突破したのは、確か6月7日だったはずなので、これから126人も増えたのかな?
それとも、千葉銀行の計算が間違っていたのかな?

2階の会議室で開催される講演会を聴講しました。
地元の歴史などを研究する方々のグループで、地域を学ぶ「松戸宿」というテーマです。

今回は、ちょっと信じらないのですが、松戸市の前身である松戸町の役場の場所に関する、その誤りを見つけて、訂正させた方の講演です。

簡単に言えば、松戸町の役場は、松戸1324番地に建っていたというのが、様々な松戸の歴史資料の表記でした。

ところが、講師の方は、地元で生まれて、毎日この場所の前を通って、小学校に通っていたそうです。

当時は既に、この場所には役場はなく、近くに移転していて、松戸公益質店が建っていたようですが、写真を見ると、この場所に違いない。

公図を見ると、ここは1315番地になっている。
そして、1324番地は別の番地と合筆されて存在していない。
そこで、ご本人の記憶や、様々な記録や資料を元に、役場の場所は1315番地だと断定して、副市長や関係部署などに働きかけたそうです。

そして、とうとうそれが認められ、現地に案内板が立てられたそうです。
早速、改めてこの案内板を見に行きました。

今は、坂川の親水広場に面した場所に別の建物が建っています。

それにしても、この方の熱意には感動します。
また、大昔のことならいざ知らず、明治時代以降のことなのに、何故こんな初歩的な誤りが放置されていたんだろうと、不思議に思いました。
歴史を遡る時には、紙の資料(史料)は重要な武器ですが、人の記憶や経験というものは、さらに貴重なものだと痛感しました。
とても、意義ある講演でした。
また少し、松戸市民に近づいて来たかな?