亀戸駅前の稽古会場の正面にある建物に、「周年月間」と赤い字で書かれた幕が吊り下げられています。
何とも寄席文字のような、ちょっと違うような、微妙で今ひとつ気味の良くない字が気になります。

今日の稽古は、オンライン参加1人、リアル参加5人の予定。
亀戸文化センター6階の和室です。

◇「道具屋」   学津さん

今日は地元の牛久での落語会の裏方だそうで、自宅からオンライン参加。
若いから、年寄の料簡や仕草などは分からないかもしれませんが、それなりに工夫してキャラを作ることが重要だと思います。
向上心は旺盛なので、しっかり研究して噺を練り上げるのを期待。
◇「そば清」   新参さん

50枚の盛り蕎麦を手繰るシーンをリズミカルに演りながら、そば清さんのキャラをどう表現するか。
なかなか手強い噺ですが、恐らく、元々の新参さんのキャラで持って行くんだと思います。
◇「ちりとてちん」   越児さん

越児節が炸裂して、面白く仕上がっています。

「ちりとてちん」の粉末を「ちりん・・◯ン◯ン」という表現が、格調高い越児落語でどうか・・?なんて、実にどうでもよい話題になったりしましたが。
◇「お見立て」   夢学さん

越児さんから、杢兵衛大尽の台詞がとても良いと褒められました。
台詞を言っている人が、間接的に他の人の存在を演ずるテクニックを伝授されました。
かなり完成に近づいています。
◇「青菜」   百梅ささん
仕草を意識するがゆえに、かえって不自然に見えたりする難しさを感じていると思います。
リアルに表現する時、リアルを曖昧に表現する時、リアルを隠す表現の時、リアルでない表現をする時、それぞれに場面全体を俯瞰して、場面に相応しい表現を考える。
かなり高度な次元になって来ました。
◇「有馬の秀吉」  流三

昨日取り敢えず完成させたオリジナル高座本を読みました。
詳細の磨き込みは必要なものの、何とか聴くに耐えられるようには出来そうです。
稽古が終わった12時頃には、雨は上がっていました。