落語っ子連の稽古に行く途中。

◇「ねずみ」  春風亭柳朝

春風亭柳朝師匠の「ねずみ」は聴いたことがあったかな?

あまりイメージがありません。

昭和49年の鈴本演芸場での音源だそうですから、約50年前。

鼠屋と虎屋の言い違いが1ヶ所ありました。

それから、方言の「おしょしい」の使い方が違っていた気もします。

そして、「猫だと思った」の定番のオチの後で、「お馴染みの甚五郎旅日記の一席です」と言っていた。

オチを大切にしていた圓窓師匠が、もし我々がこんな風に演ったら、「しっかりオチを言っているんだから、そんな余計なことを言っちゃいけない」と、厳しく叱責されたことでしょう。

 「ねずみ」は、昭和20年代に三代目桂三木助師匠が、浪曲から翻案した噺ですから、やはり三木助節が色濃く残っています。

「芝浜」もそうですが、後で多くの師匠方が工夫を凝らして演っていますが、個人的にはプレーンでシンプルな“三木助節”が一番だと思います。

いずれ、この“三木助節”をベースにして、私もチャレンジしたいと思います。