最近は、人権や差別について、周囲の目が厳しくなって来ました。
そもそも、人権を尊重せず、差別意識を持っている人は言語道断ですが、仮に発信者は意図的ではなくても、受け取る側や周囲にいる人に人権蹂躙や差別を感じさせてしまっても、許されないことになります。
昨年のレコード大賞受賞など、メジャーなグループの新曲のMVの映像を巡って、炎上しているそうです。

大航海時代のコロンブスなどに扮したバンドのメンバーらが、類人猿にピアノを教えたり、人力車を引かせたり・・・。
新曲「コロンブス」のMVが2024年6月12日夜にユーチューブの公式チャンネルで公開されると、その翌日未明から、X上では問題を指摘する投稿が出て、朝までに拡散され、批判の声が噴出していた。
さらにこの日の正午ごろから、メディアが問題を取り上げ始め、レコード会社「ユニバーサルミュージック合同会社」などが昼過ぎには公式サイトのニュースリリースで、「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」と謝罪して、MVの公開を停止する事態になった。

グローバルな時代であるが故に、たとえ悪意はなくても、関わりのある国や民族や人々への配慮に欠けて、不愉快な思いをさせたり、人権にも関わる問題になることがある。
何億人もの人の視聴覚に触れるものだから、自分たちだけの価値観や常識や思い込みは捨てて、あらゆる角度から検討しないといけない時代です。