上方落語でも、真打制度みたいなものが具体化しつつあるようです。
上方落語協会は新年度から、技量の高い若手 噺家はなしか を認定する取り組みを新たに始める。
江戸落語の「真打ち」に近い“上方版真打ち”ともいえるもので、若手の励みにしてもらい、上方落語の活性化を図る狙いがある。
名称は公募で決める。

 上方でも大正期まではあったとされるが、その後なくなり、実力主義となったようです。

大正期と言えば、上方に合わせて、江戸(東京)で出囃子が使われるようになりました。
2005年、上方落語協会の桂三枝会長(現文枝)が「大阪に真打ち制度を復活させる」と述べるなど、これまでも導入を模索する動きはあった。
しかし、東京では昇進基準を巡って落語協会が分裂しており、慎重な対応を求める声も多く実現しなかった。
その後、東西の噺家の数も急増しているので、やはりある程度"箱"とか"序列"は必要かもしれません。
今回、上方落語協会は、所属する落語家246人のうち、入門から15年を対象として実績を評価。
認定されれば、協会が運営する定席の天満天神繁昌亭などで1週間トリを勤める披露興行を実施でき、ひいき筋獲得の契機としてもらう。
新年度は4~5人を認定する見通しで、8月からの披露興行を目指す。
今のところ、「前座」「二ツ目」に当たる階級を設ける予定はないという。
どうでも良いことですが、我々も、若手の噺家さんを、〇〇さんと呼ぶか、●●師匠と呼ぶか、迷うところでもありますから。