「適応障害」いう言葉を頻繁に耳にするようになりました。

「適応障害」とは、生活の中で生じる日常的なストレスにうまく対処することができない結果、抑うつや不安感などの精神症状や行動面に変化が現れて社会生活に支障をきたす病気。

落語家廃業の二つ目「柳亭春楽」さんも、この病気に悩んでいたようです。

平成30年  5月 柳亭楽輔に入門「楽ぼう」

  同 年10月 浅草演芸ホールにて初高座『たらちね』 

令和4年9月21日 二ツ目昇進「春楽」

一昨年9月25日(昇進披露目初日の4日後)に、「ご報告」を投稿。

先日より体調を崩しており、寄席の出演をお休みしています。

本来ならば披露目となるこの時期に欠席となり、心苦しい限りです。

お客様、関係者の皆様にご心配とご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。

復帰は未定ですが、どうかお待ちいただけますと幸いです。

そして、昨年の9月。

一年間ぐっすり寝込んだ甲斐あって、今ではすっかり元気です。

が、高座に上がりたいという気持ちだけが戻ってきませんでした。

そして今回・・・。

廃業の判断を保留することも考えましたが、宙ぶらりんの状態がこれ以上続くことは、周囲にも自分にも負担がかかると思ったので、このような決断に至りました。

縁あって、本当に良い一門に入りました。

この病気は環境のストレスに依るものと言われますが、うちの一門は最高でした。

僕の場合は性格的な自滅です。

・・・何とかならなかったのかなぁ・・?

適応障害は、ストレスなどの外因的な要素と、ストレスに対する対処力や本来の性格などの内因的な要素が組み合わさることで発症する。

<外因的な要素> 

家庭や学校、職場での環境の変化や人間関係の悪化が原因となることが多いが、親しい人との離別、本人の健康問題などが誘因となることもある。

他者にとっては些細なことと思われるような出来事であっても、重大な症状を生じることがある。

<内因的な要素>

社会生活を送るうえでストレスを完全に排除することは困難。

誰にでもストレスはあるものですが、些細なストレスで適応障害を発症する人もいれば、大きなストレスが生じても何ら変わることなく社会生活を送る人もいる。 

これは、元来の性格や考え方によるストレスへの耐性や社会的サポート状況の違いなどが影響すると考えられる。