第23回深川三流亭。

 会場は、ティアラこうとう(江東公会堂)小ホール。

この会場では、2年ぶりの開催です。

今回も全メンバーの得るところの多い落語会になりました。

◇「道灌」   九日さん

直前に体調をを崩したために、本来は「高砂や」のネタ下ろしの予定でしたが、「道灌」を再演しました。

◇「千早振る」 学津さん

 既に、別の落語会で高座にかけていますが、さらなる高みを目指した高座でした。

本人にもそれなりの手応えがあったようです。

◇「湯屋番」  新参さん 
いつもながら、自らも楽しみながらの軽妙な高座です。
楽屋で越児さんと私とで、「師匠から指導されたことを、完全にマスターしている」と、本人には言わず絶賛していました。

◇「片棒」   越児さん

 名人越児さんが、中入り前をきっちりと締めてくださいました。 

コロナの際に、新潟から動画で出演した時の演目を、リアルで完璧に演じられました。

◇「子ほめ」  夢学さん

 食いつきの重要な役目を果たしてもらいました。

楽屋で聴いていて、その上達ぶりは、普段からの研究熱心さによるところだと、みんなの意見が一致。

とても楽しい高座でした。

◇「佐野山」  流三
お辞儀して途端に「♪櫓太鼓が隅田の川に〜♪」という、村田英雄の「男の土俵」を歌って客席の度肝を抜こうという趣向にチャレンジ。

先週自信喪失したものを、かなりリカバリー出来たと思います。

◇「七段目」  百梅さん

本人の物凄い熱意に、噺の中に三味線の音を入れたり、拍子木で、刀を振り回す音を出したり、裏方とのTチームワークよろしく、素晴らしい口座になりました。
客席には、お父上が、初めて息子さんの生の高座を聴きに来てくださり、立派に親孝行が出来ました。

ちょうど午後5時頃、予定通りにお開きになりました。
全メンバーが、それぞれ大きなものを得た高座になりました。

実は、めくりの一番最後に、師匠のめくりをこっそり忍ばせました。
師匠に聴いていただきたい、守っていただきたいという気持ちで。