「閑古鳥」というのは、「カッコウ」の別称なんだそうです。
カッコウの鳴き声は、人のいない山や里で聞くと、もの悲しく聞こえるため、閑古鳥とも呼ばれるようになり、「閑古鳥が鳴く」ということわざは、誕生したもようです。

つまり、人の訪れがなく、ひっそりと静まり返っていて、客が来なくて商売がはやらない。
都会の大きな駅にも”カッコウ”がいました。

3〜4ヶ月前に、上野駅の11・12番線ホームに登場した「セルフ駅そば」。
全て機械が対応する無人の駅そば店。
タッチパネルを押し、ICカードで精算して、調理を待つ。
1人あたりにかかる時間は、人の入れ替わりと機器の調理準備に1分、客の精算に30秒、調理に1分30秒で、おおよそ3分といったところ。
タッチパネルの操作に慣れない人は少しまごつき、さらに1分ほど長くなる?

メニューは「たぬきつねそば」550円、「紅しょうが天そば」680円、「ちくわの磯辺天そば」630円、「柚子胡椒香る豚肉そば」730円。

有人の店ならば、自動販売機でチケットを買って、カウンターに出して、品物が出て来るまで、恐らく1分かからないと思う。
それに、価格もかなり高い感じがする。
・・・という訳からか、今日の午後2時過ぎには、客はゼロでした。
食べている人も並んでいる人もいない、とにかく店内は無人。
オープン直後は、マスコミにも取り上げられ、物珍しさもあって、行列が出来ていたようですが・・・。
時間がかかって、高くて・・・では、やはり客は足が向かない?
それに引き換え、もう癖になっている我孫子駅ホームの立食い蕎麦屋さんは、今日も今日とて、電車の到着によっては、店内混雑、外にも行列。

実は、今日も行きましたが、今日の唐揚は1弾とデカかった気がする。
このボリュームで、「セルフ駅そば」の「紅しょうが天そば」と同じくらいの値段ですから、コスパは段違いだと思う。
・・・あるグルメサイトのレビューコメント。
出来上がりまで90秒は意外に長く、その間自販機を占有されてしまうので次の人の注文も受けられず時間がかかり、しかもセルフなのに高いという対人店に対する優位性が一切ないのでこのままでは廃れてしまうと思う。 
味も結局は冷凍そばなのでコンビニとかのものとの優位性が見当たらず、せめて注文と調理は分離して調理中に次の人の注文を受け付けられるようにした方がいいと思う。
・・・全く同感。
やはりカッコウが鳴くのも仕方がないか。