とんでもない事が、後から後から明らかになって来ている会社。
無責任な経営者の顔を見れば、さもありなんと。
初めて記者会見に出て来た社長は、典型的な「悪人面」でした。

それでも、儲けてなんぼの商売で、商いが大きくなって来れば、蜜に群がる蟻のように、ベンチャラを言って近づいて来る愚か者も大勢出て来る。
その典型が、人の褌で相撲を取るのを旨(業)とする銀行です。

この「悪人面」も、銀行の目先の商売の前では、痘痕も靨(あばたもえくぼ)だったんでしょう。
いつの時代にも、ルールを破って、善良な社員を蔑ろにして大きくなる会社はあるものですが、この会社もまさにそうでした。
それを見破れなかった銀行や損保会社の罪もまた、軽いものではありません。
今になって、融資を引き上げたら、間違いなく倒産します。
この悪徳経営者が社会から葬られるのは自業自得ですが、一番気の毒、一番の被害者は、騙された顧客と社員です。
サラリーマン時代、バブルが弾けた時、会社のトップが述懐していた反省の言葉を思い出します。
「我々は、付き合ってはいけない会社(人)と付き合ってしまった」・・・。
その反省は・・・、残念ながら生かされていない。
業績(数字)が良いだけが良い会社ではない。
業績とともに、いやそれ以上に大切なのは、社会や顧客や社員に貢献する会社でないと。 
「帯久」も「江島屋」も、それで滅んだのだから。