今度の「樂醉寄席」でネタ出ししている「鬼子母神 藪中の蕎麦」。
持ちネタだとは言え、ぶっつけ本番では出来ませんから、稽古をしておかないといけません。
普段なら、高座本を引っ張り出して演読から始めますが、今回は、自分の動画を視聴して、練り直すことにしました。
2年前に、市川市の若宮公民館の企画講座で配信された動画で。

これは約17分でコンパクトにまとめているので、ちょうど良いと思います。

おかげさまで、持ちネタも多くなりましたが、噺によってそれぞれで、スーッと覚えてスーッと忘れる噺、苦労して覚えてスーッと忘れる噺なんていうのもあります。
スーッと覚えて忘れない噺、苦労して覚えて忘れない噺もある。
一番良い(ありがたい)のは(楽なのは)、スーッと覚えて忘れない噺、歩留まりの良い噺です。

この噺は、覚えるのもそれほど苦労しなかったし、不思議とすぐに再演しやすい噺ではあります。
師匠の創作ですから、多くの噺家さんがやっている訳ではないので、噺や語り自体が必ずしも練り上げられてはいないのですが、何故か相性みたいなものがあるのでしょうか?
動画の"流三師匠"を視聴しながら、とっさりある良くない所を反面教師にしながら行う、とてもサディスティックな稽古です。