本年初の学士会落語会の例会。

今回は、学士会落語会の委員を拝命して初めて、落語会の進行役を勤めることになっています。

いくらか緊張しながら、会場に向かいました。
今日の学士会館の館内は、コロナ禍以降では、一番人が多かった気がします。

出演者3人のうち、噺家さんの2人の入りをロビーで待ちました。

出演者の皆さんも予定通りお揃いになりました、

会場の準備は全て完了。
後は、開演を待つだけ。

定刻に開演。
冒頭、当会の代表のご挨拶があり、私の進行で始まりました。
例によって、原稿などはない、ぶっつけ本番。
肝心な出演者の皆さんのご経歴などは、ネットで調べたものを印刷しただけという、実にぞろっぺえな進行役。

◇「駆け込み寺」   春風亭一花
とても珍しい噺を聴くことが出来ました。
一花さんの大師匠の先代柳朝師匠の十八番ということでしたが、後でご本人に聞くと、五代目も一度しかやっていないそうです。
一花さんは、一朝師匠がお演りになる珍しい噺にもチャレンジしていて、とても楽しく聴かせていただきました。

◇「二番煎じ」   三遊亭萬窓
萬窓師匠には、2席お願いしていて、最初は旬(冬)の噺です。
とても軽妙で端正な語り口調の萬窓師匠の「二番煎じ」は、とても明るく品がありました。

◆「和妻」        藤山大樹
中入り後は、和妻の若手の第一人者ト言われている藤山大樹さんの妙技を堪能しました。
手品とか奇術のカテゴリーではありますが、「和」の独特な世界は、とても気持ちが安らぎました。

◇「百年目」   三遊亭萬窓
主任で、三遊派の大ネタ「百年目」を約45分の熱演で聴かせていただきました。
寄席ではなかなか聴くことの出来ない噺ですから、久しぶりに大入りになった客席も、大満足されたと思います。

お三方の至芸を楽しんだ後、再度高座に腰掛けていただき、トークコーナーということで、様々な質問をさせていただきました。
出演者の皆さんも、即妙に面白可笑しくお答えいただき、とても盛り上がりました。
予定時刻に無事に終演。
進行役も、何とか無事に勤めることが出来ました。
終わって、萬窓師匠と一花さんを囲んだ懇親の場も、とても楽しいひとときになりました。