町が誤って支給(振込)した多額の公金を、誤りだと知りながら、資金を他の口座へ移してしまった輩がいます。

まぁ、分析すれば、誰が悪い、これが悪いなんて、色々あるんでしょうが、落語的に言えば、町は運が悪かった。
私は、発端が「芝浜」に似ていると思いました。

ある日突然、全く自分とは関係ない大金を手中にするところ。
手にした金を我が物にしようとした所までは、主人公の2人は同じ了見だと思います。

しかし、「芝浜」には、主人公の周りには出来た妻(さい)がいた。
一方の男は、良からぬサイトを持っていた。
ここで2人の明暗が分かれてしまいます。
芝浜の女房は噓をついて、亭主の暴走を止める。
一方の男は返すと嘘をついて、振込は止めない。

芝浜は、拾った金の持ち主が現れず、金が戻って来る。
一方の男は、何故か本当の持ち主に金が戻って来た。

芝浜は河岸の噺、誤振込はカジノ話。
ね、似てると思いませんか?
でも、片やハッピー、片やアンハッピー。