12月11日(土)の「深川三流亭」の番組から、それぞれの演目の「ごひやく都々逸」を考えました。

「ごひやく都々逸」は、単なる「(五)・七・七・七・五」の都々逸というだけでなく、各句の頭を、師匠の五百噺に因んで、「ご・ひ・や・く」の音で始めるという縛りがあるので、かなり難しいんです。

【第19回 深川三流亭】

◇「時蕎麦」     三流亭学津

今何時? ごまかし知らず 広げる両手 

奴に嵌められ 九を飛ばし

◇「小さんの涙」  三流亭流三

大名跡 五代目小さん 披露興行 

優しく見守る 黒門町

◇「茗荷宿」     三流亭百梅

茗荷食わせ 御覧よお前 飛脚が持ってる 

約五十両 くすめよう

◇「化物使い」    三流亭夢学

なまじ付く ごちゃごちゃ眉や眼 低い鼻など 

やはり要らない 眼鼻口

◇「おはぎ大好き」  三流亭蝶九

萩の餅 ご飯より好き 独り誰にも 

やらずにみんな 食ってやる

◇「粗忽長屋」    三流亭越児

浅草の 御門の裏で ひっくり返った 

奴は俺だが 熊は誰?

◇「天狗裁き」    三流亭新参

夢見ぬと 拷問受けても 否認を通す 

奴は手強い 鞍馬天狗?

そうだ、師匠のお楽しみもありました。

◆「お楽しみ」    三遊亭圓窓

師匠から ご指南受けた "平林"かも? 

演った自分と 比べ聴き

コロナ感染者も落ち着いていますので、是非お出かけください。