またも粋な大岡裁き。

【帯久】
・和泉屋は 強突く張りに 百両盗られ
                            厄難続き 苦労して
・帯久は 極悪非道 引きも切らさず
                            やがて必ず 来る報い
・和泉屋は 五十年後に 火あぶりの刑
                             役所の粋な 苦心の裁き

今の罪刑法定主義とは違って、昔は不審・不平等な裁定もありましたが、人情溢れる裁きもありました。

大岡裁きで多くの庶民が救われ、溜飲を下げたことでしょう。
この裁きを聞いて思い出すのは、医学(薬学)のこと。
病気を完治させる薬が理想ですが、一定期間発症を抑えることが出来る薬があれば良いではないかと。
執行猶予50年と言うのは、けだし名裁きです。