そうちゃんの術後急変から11か月が経過した。

昨年末には、低酸素脳症による脳障害は不可逆的な変化であり回復しない、さらに余命も数週間から長くて1年程度とまで言われたが、いつしかそんな話信じるものかと、回復を信じて祈ってきた。

温かく眠っているだけのような状態で、諦める気にはならない。

 

最近、『プルーフ・オブ・ヘヴン』(エベン・アレグザンダー著)を読み返した。

これはハーバード・メディカル・スクールで脳神経外科医を長く経験されていた著者が、突然細菌性髄膜炎を発症し、脳を病原菌に侵され、1週間の昏睡の後、完全回復するという中で経験した、臨死体験や不思議な出来事などを綴った書である。

(そうちゃんが生まれる数日前に読んだことに不思議な縁を感じる本だが、入院中の妻にすすめて怒られた記憶がある。)

読まれたことがない方は、過去に奇跡体験アンビリーバボーにも取り上げられてYoutube動画にもあるので、そちらをご覧いただくのが手っ取り早いかと思う。

 

この本は死後の世界の存在や魂が残ることが主張されたことで有名だが、エベン医師の帰趨は回復まで1週間と短期間であったとはいえ、完全回復に至ったのは紛れもなく奇跡である。

例えば、下記の記述がある。

 

「細菌性髄膜炎による数日間の昏睡状態から完全な回復を遂げた症例は、報告される限りでは一件もなかった」

 

「グラム陰性の細菌性髄膜炎はすべてがそうだが、きわめて攻撃性も強かった。私のように初期に急性神経機能低下に見舞われるケースでは、患者の九割以上が死亡している。しかもこれは私が救急治療室に運び込まれた時点に当てはまる数字であって、さらに何日かが過ぎ、抗生剤に対してなんの反応も見られない状況においては、数字は一〇〇パーセントに近づくばかりだった。(中略)命拾いができたとしても、残りの一生を通じて二四時間看護を受けなければならないのがふつうだった。」

 

「深い昏睡状態の人の瞼を開けると、眼球の片方はある方向に、もう片方は別の方向に向いている可能性が高い。(中略)ホリーもその週、何度か私の瞼を引き上げてみたが、手っ取り早く言えば死体を思わせるようなちぐはぐの目を見るたびに、いっそう心を痛めていたのだった。」

 

「週の終わりにさしかかる頃には、(中略)下位脳幹と脊髄の原始的な自動反射運動すら、ほぼまったく見られなくなった」

 

「人工呼吸器の助けを借りて、私の胸は毎分十二回ずつ上下を繰り返していた。」

 

自発呼吸がなくなり、脳幹にも障害が及んでいる状況から、ほぼ脳死状態であったと思われる。

そんなダメージを受けたにもかかわらず、エベン氏は回復した。(完全に回復するまでは妄想症などが見られるなど時間を要したとは言え、ドラマのように眠りから覚めるように起きたのだ)

そこにそうちゃんを回復させるヒントが何かないかと思って読むと、ここでも「祈り」が登場してくる。

 

「夜一一時にはホリー、母、フィリスとベッツィが病室に集まったので、(牧師の)マイケルはみんなで祈りましょうと提案した。」

「マイケルに電話をしたのが(看護師の)だれだったかは、わからずじまいだった。しかしだれだったにせよ、私にとってはそれが幸いした。下界の方から―私が最初にいた場所の方から送られてくる祈りが、ようやく私のもとに届き始めたからだった。」

 

「ホリーは永遠に続くと思われる私の付き添いのために、病院へ戻っていた。ベッドの脇に腰かけて私の手を握りながら、その力を信じ、心を込めて(霊能力者の)スーザン・ラインチェスに教えてもらった祈りの言葉を唱え続けた。」

 

「階層をなして頭上と下方の闇の果てまで広がっていたあの存在たちがしていたことが、後で振り返ったときにわかった。私のために祈っていたのだ。(中略)祈りは私に力を与えてくれた。」

 

エベン氏は当時権威ある現役の脳神経外科医であり、この方に死後の世界を説かせることに大きな意義があるため奇跡が与えられたのではないかとも考えてしまうが、そのような神の意思があるのであれば、エベン氏に限定しなければならないこともないのではないか。

 

少なくとも自発呼吸が戻ってくるまでは、この見えない力を信じて取り組んでいく。

一度は裏切られた気がした引き寄せ系のスピリチュアルも含めて、インスピレーションの赴くままに様々な本やインターネットを見ていて、予祝やらバシャールやらの情報が入ってくる中でトライできそうなものは前向きに取り入れていこうと思っている。

 

以前は、通常ありえない奇跡的な回復をうちの子が都合よくできるなんて甘い考えではないか、といった思考も頭の片隅にあったように思うが、そういった思考パターンすらブレーキになるため手放す必要があるようで、今は治るものと信じて忘れるようにしている。

同じような状況の方々も、私の得た情報や体験の中で参考になるもの、活用できるものがあれば、それによって何かしらの活路を見出され回復につながれば素晴らしいことだ。

(私が結果を出せなくても、ヒーリング能力や霊格レベルの問題だったり、そうちゃんの魂の目的による原因かもしれないから、どなたかは回復する手立てになるかもしれない。)

 

なお、前述の祈りの言葉とは下記のとおり。

少しアレンジする必要があるだろうが、祈る時の参考にしていただければ幸いである。

 

「この祈りを受け止めてください。

あなたはほかの人々を救ってきました。今度はあなたが救われる番です。

あなたは大勢の人たちに愛されています。

あなたの身体はすべきことを知っています。まだ死ぬときではありません。」