そうちゃんが手術・急変してから、すぐ年末年始の時期となったため、仕事は休暇を取得し、1月上旬以降はテレワーク中心とさせていただいている。

現在(思い出し日記なので正確には当時)の職場の上司は、数年前にも仕えたことのある上司であり、事情を酌んで目いっぱいに配慮してくれた。

(※以前は、いわゆる労災認定の仕事で、認定が難しい内容だった上、対象者が気難しいタイプの方で難儀したことがあったが、この上司の「この方もかわいそうだ」と言って誠実に対応された姿を見て、自分の姿勢を改めるきっかけになった記憶がある。優しく尊敬できる方だ)

個別案件は所掌から外してもらい、固有業務は定期の幹部の会議メモを起こして室内に共有し、部屋のサブリーダーとして出席する会議に出るくらいのもので、あとは担当ラインのまとめた資料を確認したり相談を受けるような業務であり、出勤は月に1~2日程度になった。

 

昨年と比べてもともと業務量が減っていたのでこれでも問題は生じなかったが、もし、昨年に同じ状況になっていたら回せていたとは思えない。

役職柄、社長さん等との会議をスピーカーとして回さなければならなかったり、ある案件では続々と届いてきた数百件の質問への回答を作成しなければならず、土日に作業することもざらだったからだ。

 

急変当初も、義父が帰宅しようとする直前に病院から電話があり、車で病院に行き、次男を預けることができたことや、義母が年末にかけて仕事を休むシフトにしてくれていて長女を預けられる期間を長くできたことなど、周囲ではいろいろなことが偶然にも我々をサポートする方向に働き、まるで何とか乗り越えられる試練になるようにしてくれているようであった。

もしかしたら、子どもたちが学校や保育園に通っていても病気にならないのは、そうちゃんの手術前まで、家族全員があらかたの病気に感染していたからかもしれない。

(私は新型コロナとインフルエンザ両方とも罹患して大変だったが、そうちゃんにはなぜか家族の病気がうつらなかった)

そんなことが頭をよぎるが、やはり試練と割り切るには余りある状況だ。

 

さて、この日は久しぶりの出勤日で、同期の同僚と久しぶりにランチができた。

同僚自身も心身の不調により出勤を減らしていたところ、こちらの状況を知って、かける言葉が難しいだろう中、配慮しながら励ましてくれた。

こちらも、元気になってもらいたいと思い、精一杯声をかける。

人間、辛いことを経験することで優しくなれて成長できるのは事実だと思う。

 

また、別の日には先輩の同僚ともランチができた。

いつもは共通の趣味の話を最初から最後までしてしまうものだが、私はその趣味を止めた話をしていたから、先輩は全く趣味の話をせず、こちらに寄り添って話を聞いてくれ、ありがたかった。

 

こうした交流は自分の心の癒しになり、支えになった。

改めて職場の上司や同僚に感謝。