高圧酸素療法は断念したものの、ネットで調べていた中でとあるブログ(※)を拝見し、再生医療について検討することに。

※再生医療以外にも様々な取り組みをされているので、ご参考までにリンクなしで紹介すると、「娘と私の成長記録」というアメブロです

 

そこで紹介されている日本東京幹細胞移植治療研究所のホームページを見ると、「脳性麻痺、低酸素脳症に対する「骨髄(全種)幹細胞移植」」、しかも子供も対象にしておられる! ということで、興味深く拝見。

速攻でメールで連絡を取ってみた。(すぐにお願いしたい、という内容ではなく、こちらも退院をしなければならなくなると思われたので、受けられるかどうか等の条件確認などです。)

 

翌日返信があり、

「ご記載頂きました現状ですと、大変心苦しいのですが当院での治療は受け入れておりません。

・退院済みであること

・自発呼吸があること

・車椅子などで来院が可能なこと

が最低限必要となります。

上記がクリア出来てから診察(オンライン可)にて呼吸状態を始め諸々お伺いし、最終的な治療可否の判断をしていきます。

なお治療可否の判断はケースバイケースですので、上記3点をクリアしてもなお治療受け入れ不可となる可能性もございます。」

とのことだ。

 

うぅむ、、厳しい。

自発呼吸がないのは、ちょっとしたことで死亡してしまうリスクが高いので、そりゃあそうですよね、とこちらも思う。

 

他の病院も確認するが、再生医療に取り組んでいる先進的な病院は、倫理的・臓器移植推進の観点から、自発呼吸のない脳死かも不明な患者を対象にはできないと思われるし、クリニック系でも、入院ができないのでやはり状態安定が必須であり前述のリスク面で自発呼吸は必須とされるのが通常だろう。

 

なお、再生医療等の提供又は再生医療等で使用する特定細胞加工物の製造を行う場合は、厚労省において手続きが必要であり、再生医療等提供計画は再生医療等提供機関名とともに公表されている。

 

ここに、再生医療等の名称や再生医療等を受ける者に対する説明文書及び同意文書の様式が公表されているので、子どもが対象になりうるかを確認することができる。

 

再生医療の現状を調べていったところでは、外傷性であれば保険適用もあるステミラック注が適応になる可能性(そうちゃんは外傷性ではなく、入院している病院で取り扱いがない)、サンバイオ社のSB623(アクーゴ・脳内移植用注)が本承認されれば、使えるようになる可能性(そうちゃんは外傷性ではない)、ミューズ細胞を使った薬品は研究途上、という状況と思われる。

 

低酸素脳症に対する手立てはまだまだ相当に先が長いことを認識させられる結果だ。

安全性は当然に重要なのだが、低酸素脳症患者が参加できる治験等が早く始まればいいのに、と思う。

 

医療環境が変わらなかったとしても、もし、今後、そうちゃんの自発呼吸が再開するようなことがあれば、クリニックでの再生医療を再検討してみたい。

 

前述の日本東京幹細胞移植治療研究所は、幹細胞培養をしない方法のようなので、相当数の幹細胞が必要となり、複数回の実施が想定されるそうちゃんには大きな効果は期待できず、費用面でも難しいかもしれないが、間口を広げてくれようとしているところはありがたい。

 

と思って先ほどの厚労省のページを確認していくと、日本東京幹細胞移植治療研究所の名前がないのだが…大丈夫か?

(調べ方を当方が間違っている可能性があります)