そうちゃんのおでこのたんこぶは、その後も張りが大きくなり、また、頭頂部にもたんこぶが出てきて、どこかにぶつけたという理由は撤回され、脳神経外科医に確認した結果、頭蓋内圧亢進によるものではないかとの話になった。
頭蓋内圧が高いことは、CT画像を見たときに、脳がむくんで頭蓋骨にぴったりくっついていたのを見た時に認識していたことだが、その後改善していないことに驚いた。
もしかしたら、当時よりも悪化しているのかもしれない。そうなれば、現状よりも脳機能へのダメージが拡大するおそれもある。

何か改善の手立てがなかったのだろうかと思うが、敗血症や肺炎、徐脈のほうに意識が持って行かれていたのでやむを得ない。
早速、インターネットで調べていくと、脳浮腫に対しては漢方の五苓散が効果的であり、また、30°程度の頭部挙上が良いとの情報が得られた。

当時に見つけたインターネット記事のリンクを参考までに残しておく。

五苓散のアクアポリンを介した水分代謝調整メカニズム

五苓散による慢性硬膜下血腫治療の薬理学的合理性

脳神経外科領域における五苓散の応用について

くも膜下出血術後管理における五苓散の有用性

脳浮腫に対する五苓散の可能性

くも膜下出血術後管理における漢方薬の有用性

PRES に伴う脳浮腫に対して五苓散を使用した 1 例


早速翌日に、主治医に五苓散が使えないか相談し、一旦は(できるけれども、効果はあまりないとの)否定的なコメントが返ってきたが、他に代替的な措置も提案されなかったため、効果があるとの論文もあるので試したいと言って、結果2日後から処方してもらえることとなった。

その後、脳浮腫は若干改善したので効果はあったのではないか。
漢方薬は漢方に詳しい医師がいなければ選択されないので、提案してみたのは良かったと思う。

上記リンクのとおり、五苓散はアクアポリンを介して水分代謝調節作用と抗炎症作用をもち、脳浮腫だけでなく脳出血や脳内血腫にも効果がある可能性があるので参考にされたい。