この日は足湯をしてあげることができ、ほっこりとした時間を過ごすことができた。

相変わらず、心拍数が安定せず飛び飛びになる現象が数分続くことがあった。

 

日中に体温が37.5℃に上昇した時があったが、炎症反応の値は下がっており、掛け物を調整したところ平熱に戻ったので温めすぎたのが原因とのことだ。

体温調節は、脳幹のすぐ上の間脳の視床下部が司っている。

中枢性尿崩症については、脳幹の橋というところに排尿中枢がある。

そして呼吸中枢は脳幹の延髄にあり、ここまでの一帯の機能が失われているのだから、延髄にある心拍等の循環中枢だけ生き残っているのは奇跡的だと思う。

悪い方向に進めば先日のように徐脈になっていくこともまだ十分に考えられる…。

 

目や瞼の赤みも気になるほか、瞳孔は5~6mmでずっと散大しており、対光反射もない状態が続いている。

良くなっていると言っても、予断を許さない状況は続いている。

 

夕方に、山口県に住んでいる私の両親が、私の姉も含めて面会することができた。

週中に家事や育児のヘルプをしてくれるということで自宅に来てくれていたところ、少し落ち着いてICUとの調整もついたので入室させていただいた。

両親は急変の2日後にも一度、面会してくれていたが、この日のそうちゃんは管がどんどん減って4本しかなくなっていたから、壮絶な状態だった前回と比べると落ち着いて面会してもらえたように思う。

 

そんな中、姉がそうちゃんのおでこにたんこぶがあることを発見。

言われてみると、なぜ気付かなかったのだろうと思う程に左目の上のおでこが膨らんでいる。(角度によってわかりにくかった)

早速、看護師さんに伝えて先生に確認してもらうこととした。

 

翌日、先生は「どこかにぶつけたかも」程度の認識。それはそれで困る理由だ。

当週は点滴等を整理して管を減らしつつ、引き続き状態が安定していけばお散歩にも行けるようになるとのことだった。

 

お散歩!?

ベッド等に載せたまま、病院内外を移動するというものだそうだが、この時は相当ハードルが高いのではないかと感じた。