この日は午前中に家族で自宅から最寄りの神社を参拝した。
とっくに新年を迎えていたが、長男の急変以降バタバタで、ようやく初詣に行くことができた。
参拝でしっかりと祈りつつ、絵馬にそうちゃんの回復と長く一緒に過ごせるように等の願いを書く。
次男は「またあそべますように。」と書いていた。
いつも一緒に遊んでいたからね。
そうちゃんも次男への手紙に、「もうそろそろふゆやすみですので、にゅういんがまにあえばいっぱいあそんでたのしくすごそうね」と書いていた。
よく喧嘩して泣かされていたけど、面倒見の良い兄で、次男にとっても大きな存在だと思う。
今回は長男の病気平癒の願掛けや厄払い等をしたく、普段は行っていなかった祈祷も申し込んだ。
午後は私がそうちゃんに面会し、髪を切ってあげた。
本来なら入院前に切っておきたかったのだが、今回の手術のスケジュールを病院から言い渡されたのが月曜日で、入院が金曜日だったため、切るタイミングを逃してしまい、入院した時からかなり長めだったのだ。
(そうちゃんは学校から帰るとすぐに公園に遊びに行ってしまい大汗をかいて帰ってくるので、平日は私がテレワークで家にいたとしても散髪ができなかった)
昔はボランティアで患者の髪を切ってくれる理髪師の方がいたそうなのだが、今はいないということで、日頃より子どもの散髪を担当している私が切ることになった。
ベッドの上で寝たままという姿勢で散髪をしたことは当然なかったのでどうなることかと思ったが、頭の下にビニールを敷いて、愛用しているパナソニックのヘアーカッターを使うと首尾良くカットすることができた。
看護師さんたちにも好評だ。
また、そのままシャンプーもしてあげることができたが、ベッドの上で寝たままシャンプーができるというのも初見では新鮮だった。
そうちゃんの状態は、先日来の徐脈傾向が続いていて、ついに脈拍が52まで落ち、調律も正常な洞調律ではなく、接合部調律になってしまった。
昨日まで、脈拍数が下がっていても血圧や臓器に異常がないので、今のそうちゃんの体に適した拍数ではないかと言って、ペースメーカーの抜去を進めようとしていた医師も、脳幹の影響で徐脈になっている可能性が高いとのことだ。
そして改めて、そうちゃんは心臓疾患はもうなくペースメーカーは適用外のため、電池が消耗して使用できなくなった場合の入れ替えは不可との説明を受けた。
いよいよ厳しくなってきたのだろうか。
今日の散髪が、最後の散髪になるかもしれない。
持ち帰った、散髪の時に頭に敷いていたタオルに切った髪がかたまりで残っていたので、ジップ式の小袋に保存した。