自分の散髪をした後、夕方からそうちゃんの入院している病院へ行く。
ベッドに行ったらお気に入りのシャチのぬいぐるみを持って寝ていた。
起きてから将棋を指した。
そうちゃんは幼少時からパズルが得意で、2歳前からくもんのパズルを始め、4歳前にSTEP7(234ピース)まで完走したので、パズルの究極形である将棋を教えてみたのだ。
アマ初段の私に対してそうちゃんは6枚落ちで逆転負け模様に。年長時代にウォーズ3級になり才能に期待したが、本人の興味が別に移り、最近は電車などの待ち時間に私のスマホでぴよ将棋をやりたいと言う程度になってしまった。
あとで、保育士さんが空き時間にオセロをしてくれたそうで、そうちゃんが勝って笑顔だったということを知り、親はもっと上手に負けてあげないといけないのにな、とつくづく思う。

そうちゃんから、家族みんなへの手紙を書いたというので預かった。
以前から、まめに紙に感謝のメッセージを書いてくれたり、そうちゃんが嬉しいだろうと思うことをすると、ちゃんと「パパありがとう」などと御礼の言葉をくれる子である。

その後、病棟内のプレイルームで対象年齢の低めなおもちゃで遊んだ。
はじめに、昨日、妻とも遊んだらしい車が降りていくスロープトイで、お互いに前の車にぶつけないように走らせるように遊んでいたら、小さい子が遊びたそうに来たので、そのおもちゃを自分から譲って、トイローヤルのコロコロコースターを出してきた。

その説明書きにあった4つのモデルコースを全て作りたいと言ったので、面会時間ぎりぎりまでの短時間で二人で急いで4つのコースを完成させてボールを転がして遊んだ。彼の大好きな工作のような作業を一緒にできて、良かったと思う。
その途中に、そうちゃんが「手術失敗したら死んじゃうのかな。終わったわ♪」(←強風オールバックが流行っていた)と言ったので、「そんなことなるわけないよ。先生が治してくれるので心配ないよ。」と伝えた。
そうちゃんを安心させたいつもりだったが、自分も安心させたかった。

帰りに預かった手紙を読むと、私宛にだけ「いまぼく元気だけどだいじょうぶですか」と、子どもなりに大きな手術であることを理解し、不安に思っていることが伝わってきた。
また、家族への手紙には全て、「これからもよろしくおねがいします」と書かれていた。