紅茶!
十分なご褒美をあげられた、ということだけは、確か、である。
ミツティー!!!
今回は、何とも入りにくい、
カフェにみえない外観の、不思議な店があるとの情報から
行ってみたくてたまらなかったここ!!
『CAFE 鈴木』
さーん!!
・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
えぇ?!
と、まず、この飲み屋か?
と思わせる入口に驚くのである。
が、この時点では、
もっと店内は凄いことになっているということには
気づく術もないのである。
だって、店内は、どこからも見ることができないから。
おそるおそる、その入口らしきところから中に入ろうと・・・・・・・
その思い、ドアを横に引いてみると・・・・
店内は、
『真っ暗』
なんである。
目が慣れるまでには、結構時間がかかったが、
入口すぐ右には、
焙煎機が、その存在感を主張することなく
ひっそり、
また、
どっしりと鎮座しており、
その珈琲豆へのこだわりを読みとることができるのである。
そんな言葉が、ぴったりな空間。
少し、緊張すらしてしまうこの空間から、
静かに、一人の店員がお冷を持ってきた。
店内は、カウンターが二つ、向き合うように設置され、
手前、奥のどちらかに着席するのだが、
大体一カウンターに座れるのは せいぜい6名 というところだろう。
そして、店内奥には、
厨房とみられるカウンターがひとつ。
暗闇だから、ではなく、
いかに無駄な物を排除できるかを考え抜いたようなキッチンには、
あの・・・・・・
『何か』
だけが・・・・・・
奥に、
ひときわ目立って、
この暗闇から
存在感をガンガン伝えて来るのである。
ぶれてしまったが、申し訳ない。
な、
なんだ
これはっっ?!
この高さ1メートル以上はあると思われる
真鍮らしき素材の 『それ』。
こちらが、
あの 『エスプレッソマシーン』
であるということには、
店主が、
こちらを使用して作るエスプレッソを見て、
納得するのである。
あんなの初めてお目にかかったよ・・・・・・・・・・
・・・・私が言うよりも、
コチラを読んだ方がわかりやすかろうから、
以下にて説明しよう!!
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イタリア、BEZZERA社の1世紀以上の伝統を伝える
クラシックな外観の業務用エスプレッソマシン、イーグル。
古き良きバールを連想する真鍮製垂直タンクにイーグル(鷲)のオブジェが
一際存在感を放っているのだ。
熟練の職人が創り上げた芸術品。
日本には数える程しか入っていないデラックスモデルである。
BEZZERA(ベゼラ)
イタリア・ミラノにあるエスプレッソツールの専門メーカー。
1901年に Luigi Bezzeraが現在の全てのエスプレッソマシンの原型となる
コーヒーの急速抽出の技術を世界で初めて発明したことで知られる。
(この発明の販売権を譲り受けたPavoniにより製品化され、
1905年パボーニより世界初のエスプレッソマシンが発売される)
以来1世紀にわたり伝統の継承と技術革新を続け、
今日でもBezzeraはミラノで熟練の工員により製造されイタリア、
そして世界中で使用され信頼性と高品質で高い評価を得ている
エスプレッソマシンの名門ブランド。
エスプレッソマシン
について
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そうだったんだ・・・・・・
エスプレッソマシンにも、こんな歴史があったんか・・・・・など、
あと後調べてわかったことなのだが、
こんな、こだわりが随所に光っているのが、この店、なんである。
それは、こんなところにも・・・・・・・
こちら、おちょこかっっ?!
と言わんばかりの、小さなグラス。
もちろん、 『お冷や』 である。
奥の王冠は、
そのお冷やに水を入れてくれる際の、
水の入ったボトルの蓋、だ。
なんとも、凄い演出、というか、こだわりである。
ここは、
もちろん、エスプレッソを飲まずして、何を飲むか?!
ということであるが、
その中でも、
お勧めが、
『エスプレッソゼリー』 とのことで、
そちらをオーダー。
で、来たのが、こちら。
エスプレッソゼリー 800円。
見るところによると、
小豆ののったバニラアイスが、
カップに入ってきただけのように見えるのだ、が・・・・・・・
と、そこに、店員がこちらをおもむろに 注ぐ のである!!
こちらの液体が、 『ゼリー』 とのことで、
時間が経つと固まっていくという演出があるのだ。
こちらのゼリーは、濃厚さが際立つもので、
そのアイスの甘みと、小豆の優しい甘みとで、いくつもの味を楽しめるのだ。
なんとも、繊細な味変であることか。
そして、こちら、
お楽しみはまだまだ続くのである。
800円ときいて、
こちらのみでは、ちょっとお高い感は否めないのだが、
その後、
『ちょっと通常よりも苦みを軽くしたエスプレッソ』
『ちょっとしたケーキ』
がついてくるのである。
またまた・・・・
この店のカップは、ハンガリーブランドのヘレンド社製
とのことで、
そのお客様にあったものをチョイスし、
使用するのだとか。
しかも、カップ&ソーサーで何万もするらしい・・・・・・
白く透き通った磁器が特徴で、
絵柄は東西の国の文化、価値観や美意識を内包しているのが特徴とのこと。
様々な王宮貴族にも愛されているブランドのようだ。
これまた、緊張、である。
しかしながら、こういった普段触れることのないものを経験するということは、
大変ありがたなことだな、と実感。
この素晴らしい食器を、さりげなく使用できるってことがよいのだろう。
かわいらしいスプーンにも、
こんなお花の演出が。
そして、チーズケーキと、
粉砂糖のまぶされたクッキー的なもの。
こちらは、まぁ、甘さの控えたチーズの濃厚さと、
エスプレッソが交わり、口の中でまろやかな味へと変化するさまが面白い。
そして、スティックは、
濃厚なエスプレッソを時に優しい甘さを加えてくれるので、
苦みがさほど得意ではない私にとっては、実に嬉しいのである。
また、こちらは、エスプレッソとチョコケーキ。
見た目からもわかる濃厚さ、である。
こちらも、ほら、スプーンが・・・・・
こちらも砂糖は不必要だった。
なんせ、この濃厚なチョコの甘さが、エスプレッソを包んでくれるのだから。
こんなちょっとしたひとときに、
陶器の歴史にふれ、コーヒーを堪能できるここは、
まさに、小宇宙! である。
あまりの、静けさに緊張気味な自分。
なんだか、気を張ってしまい、肩が凝ってしまうような、
そんなひと時であったが、
物凄い贅沢をした、そんな一幕であった。
ちなみに、トイレは必ず入るべし!
きっと 「小さな滝」 に、あなたも驚くだろう・・・・・
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■総合評価
3.5
■既食メニュー
エスプレッソゼリー 800円
■ネタポイント
宇宙?!
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続く。