太郎さんはあまりにも周りの環境が変わってしまったのにびっくりしました。
「アニキ、一年前とは大違いじゃん」
花子さんも同じ思いでした。
「うーん、そうだねえ。すっかり変わってしまったなあ」
茂助さんが言いました。
「うーん、太郎さんのアパート、折角のおしゃれなデザインが周りの大型物件の間に埋もれてしまっているねえ」
近くの建築中のアパートにあった看板によると募集家賃は共益費込みで6.5万円です。しかも敷金、礼金はゼロゼロでした。
3人は太郎さんのアパ―トに入りました。
まず、敷地内に入ると雑草が目立ちます。
未だ4月だというのに結構雑草の背も高く見えました。
恐らく、昨年全く雑草を除去してなかったので翌年はその種が早めに発芽したのでしょう。
次にエントランスに入りました。
すると床には埃が舞っていました。
また、ポスト周りにはチラシが散乱しています。
廊下も掃除が行き届いていません。階段の上には蜘蛛の巣が張ってありました。
「太郎さん、ちょっと清掃状況悪いんじゃないかい。こんな状態だと折角のデザーナーズ物件が台無しだよ」
そうですねえ。
その後、空室となっている101号室を見学しました。こちらは退去後クリーニングが施されていて新築当時の状況だったので太郎さんはほっとしました。
でも、この部屋日当たりがわるいんじゃないかい?
言われてみれば確かに日当たりが悪く感じます。
この部屋はもともと高い天井高一杯に窓があるので日当たりは悪いはずがないはずでした。
アニキ、南側に高い目隠しが出来てる
ふと窓の外を見ると南側のフェンスに沿って以前はなかった高い目隠しがありました。
昨年会ったあのシマシマハウスのオーナーが設置したに違いありません。
うーん、勝手にこんな高い目隠しを付けるなんてひどいオーナーだ。
一通り見学が終わりました。
太郎さんはすっかり変わってしまったまわりの環境と、築2年目なのに魅力の薄れてしまった自分のアパートを見てショックを受けたようでした。
その後、ニコポン光学の研究所を見てから駅に戻りました。
生憎電車は出た後だったので次の電車を待つ間に3人はそのまま駅前にある唯一のカフェで一休みしました。
つづく



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