「アニキ、なんで無類なの」
「うーん、実は最近税金の支払いなどで貯金が目減りしているのでこれ以上の出費は押さえたいんだ」
「え、アニキ、キャバクラに行くお金があってもこちらに払うお金はないの?」
「あわわ、花子、黙ってろ」
「それと昨年夏休みにハワイに行ったけど、本当は行くべきじゃなかったんだわ?」
「花子だって一緒に行ったくせに」
「何よ、お金がなかったら断れば良かったのに」
「あの時は少し浮かれていたんだ。最初から翌年に税金の請求があることを知っていれば行かなかったんだ」
段々二人は険悪な雰囲気になってきました。
そこに茂助さんが仲裁に入りました。
「まあまあ、兄妹喧嘩はそのくらいにしなさい」
「そうかあ、家賃収入を使っちゃってお金がないんだね」
「えへへ。最初の家賃の振り込みで170万円の収入があったのですっかり舞い上がってしまたのです。キャバクラ行ったり、ハワイに旅行したりしました。今思えば最初の月は敷金、礼金も含まれていて多かったんですがそれが毎月続くと思っていました。それから翌年かかる税金の事をすっかり忘れていたので、今年に入ってお金がどんどん出ていく様になったんです」
「そうだったのか。それじゃ、自分で掃除するしかないね。いわゆる労働力投入だ」
「ええっ、これって大変じゃないですか」
「大変だけど、業者に頼むお金がなければ自分でやるしかないだろう」
「それはそうですね。それじゃ、自分でやります」
「花子、お前手伝え!
「いやよ、花子は明日からは女子会や旅行で忙しいの」
花子さんからは見事に断られました。
そんな訳で、太郎さんは翌日からアパートの掃除と雑草取りをすることになりました。
太郎さんは連休をゆっくり家で過ごす予定でしたが、すっかり狂ってしまいました。
帰宅途中、スーパーに立ち寄り清掃用具と雑草取りの道具、そしてゴミ袋を購入しました。
翌日、旅行にでかける家族連れで楽しそうな駅のホームで清掃道具を持って電車に乗り込む太郎さんがいました。
つづく

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