太郎さんは翌日清掃の為アパートに行きました。
アパートに到着したのが午前10時。
まず、共用部の清掃です。わずか1年しか経過していないのにまともに清掃していないため、殆ど築古状態です。
太郎さんは、エントランスや外廊下、ゴミ置き場を掃除して回りました。
ポストまわりに散乱しているチラシも回収しましたがすぐにゴミ袋一杯になりました。
最初は1時間もあれば終わるだろうと思っていた清掃ですが、いざ始めてみると次々と汚れた個所を発見するので思いの他時間がかかりました。
昼食は駅前のコンビニで買った弁当を駅前のベンチで食べて済ませました。連休中の駅は人影もまばらで寂しい思いで弁当を食べました。
昼食後も清掃を続けました。結局10時から初めて一通り清掃が終わったのは午後3時を過ぎていました。
当日予定していた雑草取りは疲れてしまったので翌日に回す事にしました。
アパートから太郎さんの自宅までは片道2時間かかります。
往復するだけで半日過ぎてしまうので一日で出来る作業時間は思ったほど長くないことに気が付きました。
へとへとになって帰宅した太郎さんは茂助さんに電話しました。
「茂助さん、掃除終わりました」
「おお、ご苦労さん」
「いざ掃除してみると思いの外汚れた個所が多いのに気が付きました。
結局今日は掃除だけで終わってしまって雑草取りが出来ませんでした。だから明日も行くことにしました」
「そうか。それは大変だったね」
「でも、掃除するって良いことですね。今まで気が付かなかった問題とかがわかる様になりました。今日は掃除していた時に宅配ボックスがあったら良いなあとか気が付くことが沢山ありました」
「そうかい、それは良いことだ」
翌日は雑草取りです。この日は生憎晴天で春とは思えないほど気温が高くなりました。
午前10時から雑草取りを始めたもののかなり気温が上がって来て1時間で汗びっしょりになりました。
敷地面積は200平米と広いのでなかなかはかどりません。
そろそろ一休みしようかと思っていた矢先、二階の部屋の窓が開いて、そこから入居者が顔を出しました。
「おーい、掃除屋さん。雑草取りご苦労様。ちょっとこちらで休んだらどうだい?」
窓からはおじさんが顔を出して太郎さんに呼びかけました。
「はい、ありがとうございます」
太郎さんは誰もいないと思っていたアパートに人がいたことに驚きました。
そして、招かれるままに部屋に入ったのでした。


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