太郎さんは心細くなりました。
「やっぱり家賃を下げないとダメかなあ」
そしてその翌週、太郎さんはタヌキメイトに出向きました。
幸い香森店長は在店中でした・
「香森店長、お久しぶりです」
「あ、太郎さんこちらに来られるのは久しぶりです」
「僕のアパート空室がなかなか埋まらなくて困っています。
「そうですね。今は閑散期ですから苦戦しています。でも太郎さんの場合は空室一部屋だけじゃないですか。多貫エステートでアパートを建てたお客様の中にはもっと空室が多くて困っている人が沢山いますよ」
「その上、固都税が30万円もかかるんです。これを払うと貯金が減ってしまいます」
「そうですか。それはお困りでしょう」
店長は他人事の様な対応です。
そこで、太郎さんは連休中の出来事を店長に説明しました。
「実は僕、連休中にアパートに行って掃除と雑草取りをしました」
その後で入居者との話や、白鳥礼子さんから得た近隣情報を説明しました。
香森店長は太郎さんが自分で掃除をしたと聞いてびっくりしました。以前だったら自分から行動せず電話で怒鳴り散らす対応になるはずなのに。少し太郎さんが変化したことを感じました。
「今回は、僕が掃除しておきましたがこれからはタヌキメイトさんが共用部清掃はきちんとやって下さいね。僕はそれ以外のところは定期的に整備しますから」
「はい、この度はご迷惑かけました。今後は良く業者に言い聞かせます」
「それで、相談したいのは家賃の見直しです。今の相場は幾らくらいでしょうか?」
香森店長はパソコンでチバラギ県手取市の空室状況をざっと眺めて言いました
「そうですね。この辺りの新築物件相場としては6.5万円です。太郎さんのアパートは2年目なのでこれより安い家賃でないと厳しいかと思います。他に敷金、礼金などの条件も見直す必要がありますね」
その結果。募集条件を見直しました。
新しい条件は礼金をゼロ、敷金1か月(変わらず)。家賃を6万7千円、共益費を5千円合計7万2千円でした。
まだ近隣相場に対しては高めですが、やはり太郎さんはそれ以上の値下げに踏み切れませんでした。
「香森店長、条件を見直しましたからこれで内見者がバンバン来るはずです」
「はい、頑張ります」
「さあ、今度は5月攻勢だ!」
太郎さんは元気を回復してお店を出ました。
太郎さんが意気込んだものの、その後タヌキメイトからの連絡はありませんでした。
結局内見者が一人も現れないまま5月が終了しました。
5月末の太郎さんの預金通帳。
3月末に対して20万円以上も残高が減ってしまいましたが、家賃を見直しので6月攻勢で挽回出来るでしょう。(多分)



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