「それじゃ、次のステップに移ろう」
「次のステップって何ですか?」
「太郎君、今回の目的は満室に戻すことであって、掃除する事じゃないからね。それを忘れないで」
「あ、確かにそうですね」
太郎さんはうっかりして肝心のところを忘れてしまうところでした。
「太郎君、それじゃ満室に戻すためにどうしたらよいかい?」
「そうですね。タヌキメイトにきちんと掃除する様に言い聞かせます。そして、早く部屋を埋めるように催促します」
「うーん、それじゃ、嫌われるだけだよ」。
「そうですか。でも今回の状況はタヌキメイトがさぼったからじゃないですか」
「確かにそうかも知れないけど、その根本原因は太郎君が三現主義に基づかない行動をしたことにあるんじゃないかい」
「そうでした」
「僕が見る限り、部屋が決まらない原因は相場より高い家賃設定だと思うけど」
「そうですね。あれから不動産屋のチラシを見ましたけど確かに相場より高いですね」
「太郎君、人を動かすためには自分が行動して見せなければならないよ。これから自分が何をしなければいけないか考えてみなさい」
そういって茂助さんからの電話が切れました。
「うーん、茂助さんは厳しいなあ。でも、難しくてわからないから明日考えよう」
その翌日、税務署から固都税(固定資産税+都市計画税)の納税通知が届きました。
太郎さんはそれを見てびっくり。
何と税額は30万円です。納税期限は5月末です。
「もう! 空室が出来て家賃収入が減っているのにこの仕打ちはなんだ!」
太郎さんは怒りましたが、怒っても仕方がないことです。
太郎さんはあわてて銀行に行き、残高を記帳しました。
5月10日当日の残高はおよそ68万円でした。
でも月末に固都税の納税をするとなるとこの調子では5月末の残高は48万円程度になります。まさにイエローゾーンからレッドゾーン突入です。
「これは大変だ。何とか空室を埋めないといけないなあ」
太郎さんはやっと今後の対策を真剣に考える必要を感じました。
「でも、その前にキャバクラで景気付けだ!」
なぜかキャバクラ通いを止めるとは思っていないようです。
つづく




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