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そして数日が経過したある朝の事、

加奈さんは茂倉さんに「昨日社長から承諾受けたわよ。これで安心して進められえるわ」と伝えました。

 

「ええっ! あの頑固な社長良く承認しましたね」

 

「最初は静かにお願いしたんだけど、あまりにもわからず屋だったんで、フィリピンパブの話を少し脅迫気味に出したの。実は社長の奥さんと顔見知りだからその気になればばらす事できるの。
だから社長は「頼むからオニババに話すのは勘弁してくれ」って言ったわ。







でも、その時は社長に単に外国人だからと感情で判断しないでビジネスライクに検討してくださいとお願いしたわ」

 「なるほど、さすがですね」

 「勿論、その話だけで納得させるのは無理。その後で外国人入居者に関するいろいろなデータを集めて説明したの。勿論、チバラギ平成大学の将来計画も含めてね」

 

「その上、その翌日、多貫社長を無理やり私の車に乗せて現地まで行ったの。そして大学に入って実際の様子を見せたのよ。そうしたら社長は現地の様子を見てやっと理解したの。それで一転して積極的になったわ」

 


「やっぱり三現主義で実際に現場に行かなければ正確な事は判断できませんからね」茂倉さんは感心した様子で言いました。

 

「結局社長はビジネスライクに検討して承認したと言っていたけど実際は奥さんにフィリピンパブの女の子の話をバラされるのが怖かった気持ちが半分だと思うけど」

 


「そうだったんですか。でも本当に今回の話に乗って大丈夫ですか?」

 

「大丈夫ですよ。私も海外でいろいろな経験をしたけど日本では外国人を差別する様な風習が多いのに気が付いたわ。日本の不動産業界は閉鎖的だと思うの。

これからはグローバルなものの見方をしなければいけません。

だから今回のお話は弊社にとってチャレンジ案件として取り組みましょう」

 

こうして、無事社長の承認も降り南手取アパートは外国人留学生向けに活動を再開することになりました。

 

つづく

 

 


     
   
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