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翌日加奈さんと茂倉さんは朝一番で会議室に入りました。

 

茂倉さんは開口一番こ言いました。

「加奈さん、昨日のインタビューは素晴らしかったですね。さすが洋行帰りですね」

 



「ほほほ、それほどでも。でも茂倉さん、大学の将来計画を聞くとこの地域はとっても将来性があることがわかったわ」

 

「そうですね。大学はスポーツにも力を入れ知名度を向上させるつもりなんですね。まずはこれから新設される女子駅伝目指してスポーツ強化、国際交流学部は海外の有力なスポーツ選手を入学させて強化する為に新設したんですね」


 

「それであんな広い敷地があったんだわ。これから陸上競技のトラックやサッカーコートなどを作るのでしょうね。大学も少子化の影響を受けいろいろと対策を打っているのがわかったわ」

昨日のこれからの将来計画を聞き込んだ加奈さんは落ち着いた声で言いました。

 

「やはり将来に備えて今から大学とのパイプをしっかり結ぶ必要があるわね。だから最初に留学生の受け入れ態勢を協力することはとっても重要だわ」

 

「そうですね。留学生で実績が出来れば次のスポーツ関係での合宿所などの需要も期待できますからね」

 

二人は、何としてもチバラギ平成大学の留学生向け宿舎を建てなければという気持ちになりました。

 

目下の問題は社長の承認をいかに得るかです。

でも、今回の背景が理解できたので社長を説得するのは楽だと加奈さんは考えました。

新しいマーケットが広がっていることを理解すれば承認は降りるだろうと考えていました。

 

その時、茂倉さんは思わぬ事を口にしました。

「加奈さん、実は、多貫社長は外国人嫌いな癖にこっそりと「ブルゴス」という場末のフィリピンパブに通いつめています。そしてそこの女の子に多大な散財をしています」



「何ですって?茂倉さん、それは本当ですか」

 

「はい、本当です。あるとき社長が宛先を間違えて僕宛にメールしたのでわかったのです。でも、これはプライベートなことなので今まで黙っていました」

 

「そうですか。口じゃ外国人は嫌いだなんて言っていながら矛盾しているわね」加奈さんは半ばあきれた口調で言いました。

「茂倉さん、その情報役に立つかも」


加奈さんはそう言ってにっこり微笑ましました。

 

つづく

 

     
   
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