本当にあった怖い話 -4ページ目

本当にあった怖い話

本当にあった怖い話と意味がわかると怖い話を解説付きで書いています

今日、僕はたかしくんと公園であそびました。

夢中であそんでいると、がっこうのチャイムの音がきこえてきました。

「あ、じゅぎょうが始まっちゃう」

ぼくは笑いました。たかしくんが冗談を言っているのが分かったからです。

なぜなら、ぼくらはもうがっこうのチャイムなんて気にする必要はないのですから。

またしばらく遊んでいると、五時のチャイムがなりました。

「あ、終業時間だ」

ぼくは笑いました。たかしくんが冗談を言っているのが分かったからです。

「じゃあ帰ろうか」

「いや、今日は『残業』の日だから」

「ああ、そうだっけ」

そうしてぼくらは二時間ほどブランコをこいだ後、

さよならを言って家に帰りました。

その日の夜ごはんは嫁の作ったハンバーグでした。とってもおいしかったです。






【今日、僕はタカシ君と公園で遊びましたの解説】

「ぼく」と「たかしくん」はリストラされたサラリーマンであるというのが答え。

リストラされたことを家族に打ち明けられず、仕方なく公園で時間をつぶしている。

しかも、リストラされていない「設定」に余念がない。

それらのことが随所に読み取れる。

「ぼくらはもうがっこうのチャイムなんて気にする必要はないのですから。」

「あ、終業時間だ」

「いや、今日は『残業』の日だから」

しかも、極めつけは「嫁」である。
ドンドン

俺はボリボリ頭をかき、眠り眼のまま玄関先に向かう

不快感を露にしながらドアを開けるとそこには

黒縁眼鏡にペッタリとしたポマード臭漂う七三に分けた男が立っていた 

 面識はない 新聞の勧誘か すると男は口を開いた

「どうも 私、厚生省から参りました 突然の訪問でご迷惑おかけします

Aさんは国民年金に未加入ですよね」

何だよ 国民年金て 俺、学生だぜ

「はぁ、まだ学生なんで払わないでもいいんじゃないですか」

「いえいえ、20を過ぎたら出来れば収めて貰いたいのです 国民義務

ですから」

「任意って意味ですか」

「まあ、そうですね」

「折角ですが、就職してから払います」

「そう言って社会人になってからも未加入者が増加してるんですよ」

その言葉にむっと来た

「あんた、借金取りか。その社会人とこでも行きやがれ。学生に払う義務なんてねぇんだよ」

「国からの保障も獲られるんですよ・・・・・」

男の言葉が終わる前にドアを閉めた その夜 俺は通り魔に襲われた

命に別状はないが金属バットで殴打された箇所が悪く、この先車椅子を手放すことはないだろう

知人の紹介で重度障害者年金の手続きに向かうと

「すいませんが、Aさんは受けられませんね。20歳を超えて国民年金

に加入していないと国は補償する義務はないんですよ」

黒縁眼鏡にポマードで撫で付けた七三の男は冷笑するように言った

ポマード臭が鼻につく そう言えば、俺をこんな身にした犯人も捕まってはいない。

手掛かりは現場に投げ捨てられていた金属バットだけだがどこぞの学校から盗まれた物らしく、犯人に結びつけるには乏しいとの事だった

 ただ学校の私物にしてはにつかわないポマード臭がしていたと言う刑事の話を男の匂いで将来の不安と共に思い出していた




【国民年金の解説】

ポマードの匂いから分かるだろうが、年金の加入の勧誘に来た男が犯人というのが答え。

犯行の目的ははっきりとは分からないが、嫌がらせだろうと思われる。
おれの住んでいる地区では徘徊老人や迷子が出ると、役所が街灯拡声器で放送を流す。


「○○歳の男性が、××時から行方がわかりません。背格好は…」

とかそんな感じ。見つかると、

「先ほど放送した男性は、無事保護されました」

というような放送が流れる。冬になると毎年風物詩のようにこの放送が流れるんだ。

今朝も、黒っぽい服を着た67歳の男性の行方が朝九時からわからなくなっているという。この寒いのに、よく出歩く気になるもんだ。

と、思ったら夕方になってまた放送が流れた。

「先ほど放送した男性は、発見されました」




【徘徊老人の解説】

一般常識として、生きて見つかった時を「保護」といい、遺体で見つかったときは「発見」というらしい。

67歳の男性は「発見」だったので亡くなっていたというのが答えになる。