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本当にあった怖い話

本当にあった怖い話と意味がわかると怖い話を解説付きで書いています

381 本当にあった怖い名無し sage 2005/07/15(金) 13:03:32 ID:AfyrYbyu0
すみませんお待たせしました。
ここの人たちだったら信じてくれると思います。
霊感とかそんなもん無いと思うが、実体験を書いておきます
というか僕と友人の話しなのですが、どちらかというと友人の方が霊感みたいなものがあったんだろうと思います。
ひょっとして怖くないかも知れません。最初に言っておきます。
長くなります上に、文章へたくそなので面倒な人はスルーしてください。
大阪弁が使われており、読みにくいかもしれまん、ある程度再現するには言葉もそのままの方が良いと思いそうさせていただきました。

6年前の冬12月27日か28日だったか、その日の昼は仕事場の年末大掃除を終えて粗大ゴミやら古雑誌なんかをゴミ置き場に出しに行った。
その時、ふと目の端っこに何かが見えた。
何となく古いっぽい桐製の箱が捨てられていた。中身が何となく気になりフタを開けてみると白い薄紙に何重にもくるまれた奇麗な青っぽい石で出来た玉が入っていた。
すげえモン拾ってしまった!値打ちのある物かも!と思いゴミの中からその箱と石を持った帰った。
夜家に帰って、部屋に飾ろうと床に置いてあった箱を持ち上げると、昼間よりも重く感じた。
え?と思い中の石を取り出そうとした瞬間、ビリっというかバチンと静電気?のような衝撃が手に感じた。
その時は静電気としか思わなかった。
反射的に手を引っ込めてもう一度石に触ると静電気は無く、なぜか温かい感じがした。
取り出すと青っぽかった石が真っ黒になっていた。昼間明るいところで見るのと部屋のどちらかといえば暗い白熱灯の下では見え方が違うのかなと思った。
そう思って石を手に持ち光にかざしていたら、携帯電話が鳴った。


383 381 sage 2005/07/15(金) 13:10:13 ID:AfyrYbyu0
久しぶりに友人Aが近所のバーで飲んでるから来ないかという。珍しい事もあるんだな、あいつと飲んだ事あったっけ?
しかし懐かしさが勝ち、誘いにのってバイクで5~6分くらいのところにあるバー目指して行った。
11時くらいから飲んで夜中の3時くらいまで懐かしい話しと、馬鹿話で盛り上がった。二人ともかなり酔っぱらっていた。
帰りがけにAが「やっぱ今日オマエ誘っといてよかったわ。これに懲りずに付き合ってや。」と言ったので「あたりまえやん!いつでも誘って、誘って」といって別れた。
酔っていたがそのやり取りだけは何故か鮮明に覚えている。
その後バイクで家に帰るのだがその道中は覚えていない(警察の人ごめんなさい、家に帰れた事が奇跡かも)。
家に帰って即ベッドで寝たのだろう。朝起きた時は服はそのまま、カバンも肩からかかったまま、何故かジーパンだけは脱いでいた(w  何でや。と思いジーパンをつまみ上げると膝から下が真っ黒にと言うかどす黒く濡れていた。ドブに浸かった感じに。においは特にしなかったと思う。
うわっと思い、ジーパンを放した。すぐにバイクでコケてドブかどこかに落ちたのかな?と体の異状を探す。すぐに見つかった。


384 381 sage 2005/07/15(金) 13:14:40 ID:AfyrYbyu0
右手(腕から肩)が上がらない。例えるなら鎖骨の間の神経通ってる部分をものすごい力で押さえつけられてる感じ。
無理をすれば激痛が肩から下に走る。変な寝相だったかなと思いつつも、今度はガレージにバイクを見に行った。
バイクはまったく無傷だった。という事はコケテいないという事らしい。でも痛い。
親に話すと病院に行けという事で、自転車に乗り(片手運転w)救急病院へ。(車で送らない親は鬼w)
レントゲンやMRIやらの検査をしたが、全く異常はなかったし、医者からはホントに痛いの?上がらないの?と聞かれたが痛いもんは痛いし、上がらんもんは上がらんとちょっとした押し問答になる始末。
家に帰ったら姉ちゃんに 「何かに取り憑かれてんちゃう?」との一言で無性に昨日拾ってきた石の事が気になりだした。
最近で変わった事といえば、昨日石を拾って来た事くらいだった。そういう幽霊とか、超常現象とかは全く信じてなかったが何となく石が気になって仕方が無かった。
急いで部屋に戻る、戻る間何故かこの痛みは石のせいだと強く思うようになっていた、感というやつか。
机の上の石は黒い透明?になり中が真っ赤になっていた。

388 381 sage 2005/07/15(金) 13:20:53 ID:AfyrYbyu0
それを見て背筋がゾクッとなった。姉ちゃんにこの事を言おうと部屋を出ようとすると体がうまく動かなくなった。足が動かない。
金縛りか?これが?あれって寝てる時やろ?と初めてなる金縛りに焦りまくった。
そん時不意に「やっぱ今日オマエ誘っといてよかったわ。これに懲りずに付き合ってや。」というAの声が聞こえた。
聞こえたというか、頭の中で響いた。何回も言葉がぐるぐる回ってた。
そのうち何かぼーっとなって、ふと気づいたら部屋の床で寝ていたらしい。もう夕方になっていた、夢か?何だったんだろう。
すぐに机の上の石を見た真っ黒だった。昨日の夜といっしょだ。
何か急に怖くなり、その石を処分しようと考えた。
晩飯を家族と食べた時も昼間の事は言わない事にした、どうせまともな答えが返って来るとは思えないから。
会話はテレビの年末特番(レコード大賞?忘れた)の話しか何かだったと思う。
夕食後すぐに部屋に戻り石をどうしたものか考えた。とにかくここには置いておけない。
元の場所に捨てに行くか、適当なところに捨てるか。
何となく元の場所に戻す(捨てる)方が良いと判断し、明日仕事場のビルのゴミ捨て場にいく事に決めた。
真っ黒の石を箱にしまい、風呂に入ってさあ寝ようと思ったときに家の電話が鳴った。
友人Aだった。

「今日暇やねん、○○(昨日(今日)行ったバーの名前)で飲もうや」


392 381 sage 2005/07/15(金) 13:28:05 ID:AfyrYbyu0
おいおい、昨日も飲んだやんwと思いつつも、まあ別にする事も無く寝ようと思ってたからOKした。
「オマエもたいがい暇やな。でも俺今日起きたら右手上がれへんくって、バイクでは無理やわ、自転車でいくわ」と返事し、「うそ!怪我したん?原因わからんの!大丈夫なん?そら大変やな、ほんじゃまた今度にしようや」とAは言ったが「ええよ、行けるから」といく事に。
距離的にもまあ行けない事もないし、片手がちょっとなれてきた事もあり、難なく到着。
年末だからかバーに客はAしか居なかった、第一声僕が「でもそういやオマエ、何で家に電話したん?携帯にくれたら良かったのに」というと

A「ひっさしぶりやなーしかし、元気しとったか?って手上がらんねんなw、つうかオマエの古い番号しか知らんし」
僕「アホ、何言うてんのん。今日やん別れたん。今日。まだ酔うてんのかぁ?w」
A「今日て?。何言うてんの?オマエ、今日なんか会ってるわけないやん」
僕「昨日から今日という意味や。もうえぇって!とりあえずちゃりんこ片手運転して来てんから、ビールぐらい飲ませろや」
A「わけわからん、久々に会ったらキモさ爆発やなオマエ」
僕「おっ!とりあえず。何かわからんけどお疲れー!」

乾杯。

僕「つうか、昨日の帰りの事全然覚えてないねんけど、オマエちゃんと帰れた?」
A「オマエな、さっきから何キモいこと言ってんのん?頭おかしいんちゃうか?」
僕「○○さん!(マスターの名前、以下マ)昨日こいつと俺来てたやんな!」
マ「いや、二人とも来てへんかったよ」

気になって携帯の着信履歴をみた、昨日の着信は3件、その中にAの名前は何故か無かった。


394 381 sage 2005/07/15(金) 13:35:38 ID:AfyrYbyu0
というかマスターいたっけ?と自問自答。

A「あ~ぁ、こいつの嘘バレバレですよね~」
僕「ちょ..嘘ちゃうって」

と昨日の状況を思い出そうとしたが、何故かどうしても思い出せない。
かろうじて覚えている「やっぱ今日オマエ誘っといてよかったわ。これに懲りずに付き合ってや。」という事を言うと

A「俺そんなん言ってないし、夢ちゃうん?それ、夢やって。ああ夢、夢」
僕「いやそんな事無いって、でも全然思い出されへんねん。何でやろ?」
A「オマエ一回病院行った方がいいんちゃう?記憶ないって何か怖いやん」
僕「ちょう待てって。じゃあオマエの言う事がホンマやとして。」
A「俺はオマエの携帯番号も知らんし、昨日オマエと飲んでも無い。というか大阪におらんかった。証拠もある。」

といって福岡市にあるホテルの領収書を見せてきた。日付は今日の午前チェックアウト
どうなってんの?これ。俺頭おかしくなったんかな?と思っていたら、僕が整理のつかない頭で、うおー!思い出されへん!ともがいてる時Aが突然言い出した

A「ちょっと真剣に聞いてほしいねん。」

Aはちょっと寂しそうに話した。

400 381 sage 2005/07/15(金) 13:43:51 ID:AfyrYbyu0
A「明日な、○○(Aの弟)の命日やねんな?でやな、何かしらんけどお前らの夢を見た訳よ。
で、懐かしくなってというか、まあ後で言うけどオマエに会わなあかんと思った。弟死んだん5年も前の事やからオマエは忘れてるかも知れんけどな、昔はよう遊んだな悪さしてw
あの日な俺、弟死ぬん何となく知っててん。これは後やから言える事かも知れんねんけどな、何かな、俺昔から知ってる人とかの夢を何日か立て続けに見る事があるねん、何か最初は白黒やねんけど、途中からセピア色というか真っ赤に変わって行くねん。
その後その人にあんまり良くない事が起きるような気がするねん。怪我とか、あと、死んだりとか..。
で、弟の時も1週間くらい前からそういう夢見てて(弟の夢)、偶然かも知らんけど弟の時も真っ赤になってん。その後あいつ死んでもうた。

僕「死ぬんがわかる?んなわけないやん!オマエもうちょっとマトモな嘘付けって!言っとくけど俺のは嘘ちゃうで!」
マ「いや、死期がわかる人っておるらしいで。俺の連れもそんな事言ってた奴おった。そいつのオカンもそういう人やった。」
A「まあ、おれがそうかどうかは知らんけど、結果そうなってしまったんや。」
僕「まあええわ、で?その死ぬんがわかる夢って」
A「そう、昨日見た夢や、いきなり3分の2くらい真っ赤やった、正直こんなん初めてやしどうして良いかもわからんし、とりあえずオマエに会いに来たっちゅうわけや。詳しく言えば何か草原みたいなとこにオマエと弟がいて、その草みたいなゆらゆらした地面が真っ赤やった。ちょうどこれくらいかなぁ。」

と膝下位をさした。


404 381 sage 2005/07/15(金) 13:57:19 ID:AfyrYbyu0
A「だいたい赤い夢見る時は、白黒からジワーってゆっくり変わって行くんやけど、いきなり赤いのは見た事無いからびっくりしてん。」
僕「俺どないかなるかも知れんってこと?この手かな?」
A「それはわからん、そうかも知れんし、違うもんかも知れん」
僕「死ぬかも知れんという事?」
A「わからんねん、そればっかりは」
僕「でもな、いきなりそんなん言われても、信じられるわけないやん!」

そんなやり取りをしてるとAが泣きそうな顔で言った。

A「その夢にな、俺もおってん。」
僕「俺と弟ちゃうんか?そんなん最初に言わんかったやん」
A「言うたら死ぬんちゃうかと思って、言えんかった」
僕「そうか、俺は死んでもええと、オマエ最悪やな」
A「死ぬとは決まった訳じゃないって、ただの夢やし」
僕「そうやな、ただの夢でギャアギャア言うなよwシャレにならんでほんま」

実は僕はかなり怖かった、ただAの出来の悪い夢を笑うしかなかった。
でもそれは笑えない事だと思い始めた。
今朝見たジーパン!
頭の中がむちゃくちゃになって来た、昨日僕はAと会ったのか?会ってないとすれば一体誰に会ったのか?というかどこに行ってたのか?AではないAと?
携帯の番号も知らない、バーにも来てない、Aの見た赤い夢、膝下が赤く染まる夢、今朝見た膝から下がどす黒く濡れていたジーパン。
一気に押し寄せて来て頭が痛くなり、耳鳴りもする。あまり酔っては無かったと思う。
今はもう何も考えられない、無理だ、もう帰ると言うと。Aが送って行くと言い出した。
それを僕は断った、何となく嫌な気分になったから。


414 381 sage 2005/07/15(金) 14:07:25 ID:AfyrYbyu0
Aと僕はバーを出たAはまだ何か言いたそうにしていたが、構わずに自転車に乗った
Aは最後に「気をつけて帰れよ」と言った。
僕は「オマエ、人の事言えへんねんで。」と言った。
笑うと思ったがAは真顔でうなずいた。
僕はあわてて目を逸らした、何か分からんけど嫌な感じだった。
自転車片手運転で家に到着。
到着するなり、誰かに後ろからドンと背中を押された。その直後携帯が鳴った。
後ろを振り返ると誰もいなかった。
電話はAだった。

僕「何?どうしたん?」
A「どうしてるかなと思って」

やたら元気な声にさっきのは、嘘だと直感した。

417 381 sage 2005/07/15(金) 14:14:53 ID:AfyrYbyu0
ふざけてるのかとAに何か言ってやろうと思った。

僕「何が、どうしてるって何?」
A「大丈夫か?」
A「昨日さあんだけ酔っぱらってたやん2人共」
僕「う、うん..。で?」
A「ちゃんと帰れたかなと思ってな」

何か違う、今度は違うのがわかった。何かさっき会ってたAじゃ無いのがわかった。
雰囲気か?空気みたいなものが違う気がして

僕「オマエ何言ってんの?..........オマエさ...A?」
A「.....迎えにいこうか?」
僕「来んでええ、来んでええ!」
A「迎えにいこうか!?」
僕「来るな!来るな!.....」

途中で携帯でしゃべってたはずが、頭の中でぐるぐる声が回る感じになり(昼と同じ)多分気絶したんだと思う。
朝玄関の入ったところで寝ていた僕を起こした、母が一言

「あんた、ええ年しておねしょするってどういう事?」

黒のパンツが腰辺りから下がびっしょり濡れていた。においは無い。
携帯の着信履歴をみた、Aの名前はやっぱり、というか無かった。


429 381 sage 2005/07/15(金) 14:27:24 ID:AfyrYbyu0
その日の昼すぎ事場のビルのゴミ捨て場にいく事に、自転車片手運転で駅まで。
地下鉄に乗り仕事場のゴミ置き場に向かった。箱ごとビルのゴミ捨て場に捨てようと思い、最後に恐いもの見たさで箱の中をのぞくと、腰が抜けそうになりその場にへたり込んでしまった。
石が真っ二つに割れていた
色は真っ黒に中が真っ赤になっていた。むちゃくちゃ怖かった。手がものすごく震えだして、止まらなくなった。
最初この時間くらいに見た時は青っぽかったのになぁと、怖さで混乱しそんな事を思ってしまうほどだった。
急に震えが止まった、体はかなり冷えていた。玉の入った箱をゴミ置きにお置いて、足早に駅へ。
駅までは行ったが、石を捨てた開放感?があっても、何かすっきりしないので、普段はやった事の無いパチンコ屋へ
ぼーっと玉を追いかけてると、よけいな事を考えずに済んだ。気がついたら日が暮れていたし、金もほとんどなくなっていたw
夜家に帰って夕飯を終え、風呂に入ってると、夕方から用事で出ていたオカンが帰って来てオカンが

「あんた!どこいってたんな!何回電話しても携帯も通じひんし!留守番電話聞いてないの?あんたA君っておったやろ?亡くなったらしいで、電話あってA君のお母さんが一度電話くれって。」


431 381 sage 2005/07/15(金) 14:34:55 ID:AfyrYbyu0
Aが?嘘やろ!と思いつつA宅へ電話する。

僕「もしもし○○(僕の名前)ですが」

「ああ、○○くん..。ちょっとね大変な事になってね、ちょっと奥さん呼んで来るからまっててね」

何か向こうはざわざわしている。

Aママ「○○君?Aがね、」
僕「母から聞きました、今から行きますわ」
Aママ「いや、通夜はもうちょっと後やから今日はええよ明日でも。本人おらんしな」
僕「いや今日の方がいいんです。僕昨日Aと会ってるんです。」
Aママ「多分そうやろうと思いました、それやったら まあ、家に来てください。気をつけてね。」

電話を切りその足でタクシーを呼びA宅へ、昔はちょくちょく行ってた家だ。
A宅に着くとAママが見せたいものがあるから、Aの部屋へと案内した。
開けたとたんにちょっと嫌な感じがした、ガラステーブルに落書き帳?画用紙のやつがぽつんと置いてありそれを開けてみろと言った。
中に書いてあったのは僕とAママ宛への手紙だった。
中身はこんな感じ(全文ではないです)

432 本当にあった怖い名無し sage 2005/07/15(金) 14:37:23 ID:WoA0QLJ30
ゴクリ・・・AA略


434 381 sage 2005/07/15(金) 14:43:09 ID:AfyrYbyu0
おかんへ

おかん、これ見たら○○へ電話してこれ読むように言って。絶対に!

○○へ
昨日は変な事急に言ってごめんな。
でもオマエも十分変な事言ってたで、俺に会ったとかかなりキモイ事言ってたしな。
で、夢の内容やけどもあの後家帰って見たのは下半身全部赤かった、そんで、じわじわ首の方まで赤くなって行きよった、もちろん俺もや。
気になってんけどオマエはなんか黒い何かを持ってて、その回りが異常に赤かった。
何かの固まりみたいなもん。それしか分からん。

今日は弟の命日やけど、ひょっとして俺の命日にもなるかも知れんなぁ。アホみたいな話しやけど..
俺ら誕生日同じ日やしな。
オカンには悪いけど先に行くかも知れんから、先に言っとくわ、生んでくれてありがとうな。

何やろうなこれは、こう引っ張られる感じって。最近何かに引っ張られる感じがするわ。


435 381 sage 2005/07/15(金) 14:50:43 ID:AfyrYbyu0
手紙はここまでしか書かれていませんでした。後半はちょっとした遺言?みたいになっていた。
死ぬのがわかったのかどうかは、誰にもわかりません。
Aママがお茶でも入れるわと、台所へ行った。その間手紙以外何も書かれてない落書き帳をぺらぺらめくっていて思わず手が止まった。そこにはあれがあった。
真っ黒な大きな丸が書かれていた中心は真っ赤に塗り潰されていた。クレヨンで。
何度も何度も塗り重ねて黒が盛り上がってた。
ページの端の方に小さく何か書いてあった。というか鉛筆で書いて消しゴムで消した感じ?
書かれてないけど、書いた跡。
「探し物」って
しかも誰が見てもAとは明らかに違う筆跡で。
はっきり言って今でも一番鮮明に残ってる場面。後は何かようわからん話ですが..


441 381 sage 2005/07/15(金) 15:00:01 ID:AfyrYbyu0
どういう状況か分かりませんが、Aはベッドの上で眠るように亡くなっていたそうです。
Aママが昼前になっても起きないAを起こそうとしたら、呼吸しておらずに病院へ運ばれその時はすでに亡くなっていたそうです。
病院で服を脱がす時、足から首にかけて何本か赤いミミズ腫れのようなものがあったと言っていました。
Aが手紙を夢から覚めてすぐに書き、何か途中で眠たくなって寝たのでしょうか。
石の事も含めなにも分かりませんが、なぜか全てが石を拾った直後に起こった出来事です。
石に助けられたのでしょうか?Aに助けられたのでしょうか?
石とAが何か関係あったのか知りません。
12月31日夜中から1月2日の朝まで40度くらいの高熱が出た。
夢に何度もAが出て来た。何か叫んでるようだったが何か分かりません。
ゴミ捨て場にも行きました。もう無くなっていました。
僕の腕は正月明けの1月5日(たぶん)にふと上がるようになりました。
それ以来は何も起こっていません。


451 381 sage 2005/07/15(金) 15:07:24 ID:AfyrYbyu0
すみませんもうちょいあります。これで終わり

Aママから後から聞いた話しだと、偶然にも弟も亡くなった時同じ感じだったらしいです。
Aは自殺かと思われましたが、心不全みたいな事になったみたいです。<めちゃ怪死だと思うんだが。
そういう事なので、Aママの所に警察関係の人とか来て、事情聴取されてたみたいですが外傷(ミミズ腫れは何故かすぐひいたらしい)や薬物(毒?)反応もなく殺人ではないと判断されました。
父親はAが5歳のときに亡くなったらしいのだが、Aパパは人の死期がわかる人だったらしい。

話中の台詞はこんな感じだったという記憶ですんで、そのままではないです。

ちなみに手紙にあったようにAとA弟は同じ誕生日、僕も実は同じ誕生日です。
今もちょっと年末が怖いです。

長文すみませんでした。こんな長い話を読んでくれた皆さん、ありがとう。
面白くなかった人ごめんなさい。
262 女友達の話 sage 2005/07/14(木) 07:15:43 ID:BsJseOfc0
怖いと言うか気持ち悪い話
細かい会話とかは覚えてないので適当だが……

俺の中学時代からの女友達の話。仮に佳織としておく。
もともと小学校も同じで、五年、六年と同じクラスだったが、話すことなんてなかった。もともと一人でいることのほうが多い子だったと思う。
中学に進んで、同じ小学校から来た奴で同じクラスになったのが佳織ともう一人しかいなくて、席も近かったことから話し掛けたことが、佳織と友人になるきっかけだった。
そのうちもう一人の同じ小学校から来た奴(仮に順一とする)ともよく話すようになり、俺と佳織と順一は三人グループっぽくなった。
佳織と仲良くなってしばらくして、自分の家のこととか話題にしたら、佳織も自分の家のことを話した。
佳織は母方が中部のどこぞの田舎の神社の宮司の家系で、父方は北日本のある地方の豪農(今はわりと落ちぶれているらしい)の出身。この一族も、行者とかになる人が多かったらしい。

「なんかすげえな。じゃあお前、見えたりするの? 霊とかw」
「見えるよ」
「(……まじかよ)……どんなの見えるの?」
「ふざけて言うことじゃないし……」

佳織はそれ以上話してくれなかった。いつまでたってもその手のことは話さなかったので冗談かなとも思ったけど、ある日冗談ではないことがわかった。


263 女友達の話 sage 2005/07/14(木) 07:16:50 ID:BsJseOfc0
佳織と友人同士になってから何ヶ月かたった二月、バレンタインで俺は別のクラスの女子からチョコレートをもらい、めちゃ嬉しくて佳織や順一に自慢していた。

「やったー。もらっちゃったよ。俺、実は初めてだったりするんだけど」
「いいなー。俺も欲しいよ、ホント」
「あのさ……広志くん(俺の仮名)……それ、食べない方がいいと思う」
「え?」
「ちょっと、やばいと言うか……気持ち悪いよ、それ」

いきなり佳織が変なこと言い出したんで、俺も順一もわけわからんという感じだった。

「え? なにそれ? どゆこと?」
「なんかね、強すぎる。……本人に悪気はないと思うけど、けっこう色々いれて、なんて言うのかな……呪いみたいになっちゃってるよ。体壊すかもしれない」
「はぁ? お前、何言ってるの?」

せっかくもらったチョコレートとそれをくれた人をけなされてるみたいで、俺はちょっと腹を立てて佳織と喧嘩しかけたけど、順一が「まあまあ」と止めてくれて、結局俺の家でチョコレートのうち何粒かを溶かしてみることになった。
十粒くらいあったやつのうち三粒とって溶かしてみたんだけど、ぎょえっという感じだった。
二つからは、ほんの少しだけど、細かく切った髪の毛みたいなものが出てきたのだ。
あとの一つからは特に何も出なかったんだけど、ずっと湯煎して溶かしていると、そのうち変な臭いがしてきた。

「? 何これ? これもなんか入ってるの?」
「……わからないけど、血かな? ひょっとしたら生理のかも。でもそれ以外かも」

俺も順一も気持ち悪くてたまらなかった。
結局チョコレートは、くれた人には悪いけど全部捨てることにした。佳織は呪いとか言ってたけど、それ以前に体に悪そうなので。佳織は見ただけで中に何か入っているということがわかったわけで、俺も順一も佳織の「見えるよ」を、信用するようになった。

264 女友達の話 sage 2005/07/14(木) 07:17:56 ID:BsJseOfc0
さらにそれから一年ほど経った中学二年の十二月、冬休みの少し前のことだった。
俺と佳織は同じクラスのままで相変わらず結構話してたけど、順一は別のクラスになっていた。
ある日放課後久しぶりに順一と会って話していたら、佳織も昇降口にちょうど降りてきて、三人で帰るかということになった。
俺と順一は適当に話していたけど佳織はあまり話さず、何か様子がおかしいなと思っていたら、順一と途中で別れたとたんに「うえぇっ」と小さく声をだしてうずくまってしまった。

「おい! 佳織! どうしたんだよ!?」

佳織は口をおさえて、涙を流していた。

「どうしよう……広志君……どうしよ。順一君、死んじゃうかも……ぅえっ……」
「は? な、何言ってるんだよ。 ちょっと落ち着け。気持ち悪いんか?」
「どうしよう……」
「どうしようって……何なの、一体?」
「……順一君はやってないだろうから、多分親戚とかだと思うけど……人殺してるよ。ここ最近で。すごい恨まれてる。多分順一君にもまわってきちゃうよ……死んじゃうかも」
「……」

げーげー吐きながら言う佳織の背中をなでながら、以前のこともあり、俺はかなりびびっていた。でもまさかそんな……という気持ちも強かった。たまに通りかかる人が変な目で見てたので、この日は佳織を落ち着かせて帰った。
夜に佳織から電話があった。

「明日、順一君の身につけているものを持ってきて欲しいんだけど……できればシャツとか」
「え? 何に使うの、それ?」
「明日私学校休むけど、広志君、学校終わったら順一君のシャツ持って○○公園(近くの森林公園。さびれてる)に来てくれないかな。絶対に持ってきてね。絶対」
「ああ……?」

何かわからないうちに頼まれてしまったけど、帰りのこともあったし、言う通りにしてみた。シャツとかなんてどうやって手に入れようかと思ったが、体育着を忘れたことにして借りて、洗って返すということで手に入れた。
森林公園では佳織が待っていて、俺が体育着を持ってきたことを確認すると「こっち」と、林の中につれていった。


265 女友達の話 sage 2005/07/14(木) 07:19:14 ID:BsJseOfc0
ちょっと歩くと、葉の落ちた木がたくさん生えていて不気味だった。さらに不気味なことに、つれてかれた林の中の広場みたいなところに、ちょっと大きめのハンマーとダンボール箱が置かれてて、箱の中から猫(それも複数)の泣き声が聞こえてきていた。

「佳織、何あれ? 猫?」
「うん……」

ダンボールを開けると、猫が四匹(野良猫っぽかったけど、わからん)入っていた。

「ねえ、何するの? 一体」
「……これから、順一君の身代わりを作ろうとおもってるの。……お願い! 手伝って!」
「な、何? 身代わりって? わかんねー」
「大丈夫、すぐ終わるし。広志君に頼むのは簡単なことだから」

とりあえず言う通りにしてみた。言われたことは本当に簡単で、順一の体育着に猫を一匹、着せるようにして包み、地面に抑えるようにしていてくれということだった。

「それで、順一君はここにいるって、強く思って。声に出しながらがいいかな……多分」
「ああ。わかったけど……」

体育着にくるまれてくぐもった声をあげる猫を抑えつけ、言われた通りにした。

「ちゃんと抑えててね」
「え? 佳織、それ……」

俺が猫を抑えると佳織が置いてあったハンマーを持って、いきなり振り上げた。一瞬だった。
ボキャッと嫌な音がして、猫は鳴かなくなっていた。体育着にくるんでいたおかげでどうなっているか見えなかったが、頭のあった辺りがどんどん血に染まっていて、しゃれにならなかった。

「お、おま、何、おえっ! えっ!」
「待って! まだ我慢して!」

俺が吐きそうになっていると、佳織は猫を体育着の中からずるりと取り出して、次の猫をくるんでいた。地面に置かれた死んだ猫は頭が見事に砕けていて、たまに痙攣していて、それが見えてとうとう俺は吐いてしまった。

266 女友達の話 sage 2005/07/14(木) 07:20:00 ID:BsJseOfc0
「お願いだから、おさえてて。順一君のためなんだから」
「む、無理……無理……」
「……じゃあ、さっき言った通り、頭の中で思うことだけやって。あと、目は閉じないでこの体育着をちゃんと見てて」
「わ、わかった……」

俺の見てる前で、佳織は足で猫の前足を踏みつけるようにして抑えつけ、今度は三度、ハンマーを振るった。腹がつぶれた猫が地面に置かれた。体育着から取り出す時に佳織の手には血がついてしまっていた。
さらに次に地面に並んだのは四本の脚を砕かれた猫、またその次も同じで、この二匹は凄い鳴き声を上げても生きていた。
最後の方、俺はもう見ていることが出来なくて、本気で怖くて、佳織に何度か注意されたけど目をそらしていた。
佳織はその後、掘ってあった穴に全部の猫を放り込んで埋めてしまった。(まだ生きてた二匹も)
これは俺も手伝った。

「最後の方、ちゃんと見てなかったでしょ?」
「見れないよ。あんなの意味あんのかよ? やばいって! どう考えても……」
「意味あるよ。……あると思う。手足は上手くいったかわからないけど、頭と体は多分大丈夫になったから」

俺と佳織は森林公園から出ると、ほとんど話さないまま家に帰った。血がしみた体育着は佳織が持ち帰った。それから冬休みになるまで、俺は佳織と口をきかなかった。
別に順一に何の変化もなかったし、あの猫は殺し損というか、佳織は単にやばい奴だったと思ったりした。
猟奇趣味に付き合わされただけなんじゃないかと思った。


267 女友達の話 sage 2005/07/14(木) 07:30:12 ID:BsJseOfc0
でもやっぱり佳織は単に危ない奴じゃなかった。
冬休み中に、順一は父方の実家に家族で里帰りして、火事にあった。両親と、親戚が何人か亡くなったらしい。妹さんも重体でやばかったけど、命は取り留めた。
順一はというと、腕に少し重い火傷を負っただけで済んだ。
俺がこのことを知ったのは冬休みが終わってからだった。
順一は難を逃れた伯父夫婦の家に引き取られることになったけど、さらに二週間位してその伯父さんが遺書を残して自殺。
遺書には人を殺したうんぬんが書かれていて、後日死亡のまま逮捕だか送検だかされた。順一の家の近くに住んでた人で、俺も見知っていただけに、これにはホントに驚いた。
順一はすごいショックを受けたようで、見てるのも気の毒だった。
順一はその数日後、ずっと遠くの親戚に引き取られ、三学期はじまって間もないうちに引っ越していった。
佳織の言っていたことは的中していたわけで、俺は佳織とまた話すようになり、ごめんと謝った。
佳織は別に怒ってないと言ってくれたが、俺の質問には嫌がって答えてくれなくて、一年くらいしてようやくこのとき何をしたのか話してくれた。
なんか、いろいろ祟りとか、呪いの原理(彼女なりの理解だと言っていた)を話してくれた。
要は、思い込みの力らしい。今回は猫を順一の体に見たてて、俺たちがそう思い込むことで祟ろうとしてる奴をだまして、あの森林公園で怨みを受けたことにして、順一本人は助かったと言う。
他にも何か言ってたけど良くわからなかった。
というわけで、俺は呪いとか祟りとか、術とかそう言うのは確実にあると思う。実際こういうのを見てしまったわけだし。
俺は「もし俺が死にそうだったら、隠さずに教えてくれ」といって、佳織と友達でいた。それからもいろいろ変な目にあったけど、今も実はかなり仲の良い方の友人かもしれない。
多分、佳織がやばい奴であることに変わりはないんだろうなとは思うが。
あと、猫は直視できなくなった。
ネットやってるといろんなやついるよな。荒らしとか冷やかしとかネットでお悩み相談してるやつとか。
そんな俺はいわゆる『引きこもり』ってやつだ。何度か自殺も考えたよ。

自殺支援サイトって知ってるよな?一回いったことあるんだよ。
そこでさ、HN『ピロリン』ってやつが仲間を集めてたわけね。
俺も死のうと思って参加したわけよ。
んで、まあやっぱりいかにも過去につらい思い出がありましたってツラのやつが集まったわけさ、下は15歳ぐらいのガキから上は60超えるジジイまでな。

でも主催者のピロリンだけが来なかったわけよ。
野郎ドタンバでビビリやがったな、って思ってよ。しょうがないから主催者抜きで自殺することになったんだ。
で、そしたら死ぬ前に遺書とか残したいじゃん。みんなで遺書書いてるわけよ。
俺も遺書書こうと思ったけど、どうせなら電話で昔俺のこと虐待してくれさった親父に文句のひとつでも言ってやろうと思って親父の携帯に電話したわけさ、

「もしもし」
「もしもし○和(俺の名前ね)今どこにいるの?お父さんが大変なの!」

電話に出たのお袋でよ。親父がぶったおれたらしいんだ。
驚いて自殺のことも忘れてトンで帰ったよ。
病院いったらもう親父死んでてね。
死因聞いたら殺人だとよ。胸にナイフ刺されてたそうな。
まあ俺は親父嫌いだったから死ぬ前に親父の死に目が見れてうれしかったし、犯人に感謝したよ。つづく・・

でも結局それ以来自殺する機会失っちまってなぁ・・・
そういえばあのとき一緒に自殺しようとしてたやつらな。地方のニュースでやってたけど自殺成功したらしいよ。
それが問題であの支援サイトも閉鎖になってな。とうとう俺も行き詰まりよ。
なんかその気も失せちゃって、その後はなんとなーくつまらん人生送ってたわけ。

ここまでが19のときの話。んでこっからが20のときの話。

親父が死んでからお袋変わっちまってなぁ・・・
すっかり生きる気力なくして親父の後追うようにお袋が自殺したよ。
俺はっつうと、一人っ子で身よりもなかったし、こんな家いたくないからとっとと土地売りはらって仙台に移り住んで適当に仕事探してフリーターしてたもんよ。
まあでも俺って学歴も資格もしょぼかったんで、都心じゃ道路整備の仕事とかそんなんしかなくてな。だるい肉体労働生活してたのよ。
そしたらそこで偶然にも中学のときの後輩にあってさ。そいつったらヤンキーやってて、今度遊ぼうぜって誘われたわけ。
で、アーケードわかる?あそこって10時すぎるとほとんど店もしまって人通りも少なくなるから。夜中にそこで待ち合わせしたわけ。まあ今度仙台いってみそ。

そしたらそいつ(陸っつうんだけど)路上で3人ぐらいのババアにかこまれて「まあカワイイ♪うちの娘の旦那にしたいわぁ~」とかいわれてて、そのそばで携帯のストラップあるじゃん、あれ売ってる30ぐらいの親父がいて、その親父のそばには19、20ぐらいのわけぇ兄ちゃんや姉ちゃんがいてさ、タバコすっとるわけよ。変な光景かな?
なんか話しかけづらいからとりあえず俺もタバコでも吸いながら地面に座って待ってたの。
10分ぐらいしたかな?そのババアどもが陸にバイバイ言いながらかえっちって、

「おまたせ」

陸がこっち来たわけよ。
そっから陸にいろいろ友達紹介されてさ、そこにいたやつら、30ぐらいのおっさんのミッチーっつうやつも含めてみんなそいつの友達なんだと。
そっからみんなで飯くい行くことになってな、店で話し込んじまったよ。
で、俺はっつうとそのミッチーってやつとなんか気があっちまってな。
可愛い女のことかもたくさんいたんだけど、朝までミッチーと話し込んでて、んで皆が帰った後も二人で飲んでたわけ。
ミッチーは32のおっさんで、板前やってるデブで、それだと若いコとの出会いがないから、出会いを求めて夜中になるとアーケードで無許可でストラップ売ってるんだと。
そんなことしてると若いコよってくるジャン?
そのときに陸と知り合ったらしくてね。(ちなみに陸は男だぞ)
いっしょにいた兄ちゃんも姉ちゃんもヒマだからミッチーの手伝いで客引きとかしてたんだと。

俺も面白そうだなと思って、昼間は道路整備の仕事して夜になるとミッチーのとこいって客引きやったりしてたわけ。
まあボランティアだから客引きは金にはならんけど。
そのおかげで俺も友達いっぱい出来てさ、女の子の友達も結構出来たわけ。
なんかだんだん人生が楽しくなってきてさ、不思議なもんだよ。
20になるまで死ぬこと考えてた引きこもりが、気がつくと生きてることがたのしくてたのしくてしょうがなくなっちまってよ。まだつづく・・

だけど楽しい時間はそんなに長く続かなかったよ。
ある日、雨のよく降る日だったからかなぁ~。すごく記憶に残ってるんだけど、ミッチーが自宅で首つって自殺したんだよね。
なんか店の経営がうまくいかなくて、いろんなとこに借金しててさ、毎日とりたて屋が店に来てて、それが苦になって死んだらしい。
店の経営のことなんて全然話さなくてさ、そんなになるほど苦しんでたなら相談して欲しかったよ。

ミッチーがいなくなると、俺らもアーケードに行く理由なくなるじゃん。
それにお互いあうとミッチーのこと思い出しちゃうしなんかいきなしあいづらくなってさ、仕事にしたっていまいち身が入らなかったんだよね。
んで嫌になってきて道路整備の仕事やめて地元帰ってきちゃったよ。
ここまでが20の話。こっからが21の話。

地元でアパート借りて、そっからは友達とかそういうのなんか嫌で誰とも仲良くしないようにしながらスーパーのパートやりながら生きてたよ。
久々にネットやっててさ、そういえば、19のときの自殺支援サイトのこと思い出して、似たようなサイトネットで探したわけよ。
んで見つけて掲示板に面白半分で書き込みしたのね、
僕と自殺しませんか~って。
そしてメールがきたのよあいつから・・・
ピロリンだよピロリン

『         ピロリンさん 200X/XX/XX(木)

 僕は××県のとある社会人です、生きていることが嫌で嫌で
 死にたいです。良かったら僕と一緒に死にましょう
                             』

なんとなく気になっちゃってさ、メールしてみたのよ。
んであう約束してさ・・・

会社休んでそいつに直で会ってさ、あのときなんで来なかったのか
あれからなんで2年もの間生きてたのか、どうして死にたいのかいろいろ聞きたくてね。
適当に喫茶店で待ち合わせして、先にいって待ってたらそいつ昼間から厚手のコート着てでっかい帽子かぶっててさ、いかにも人目さけてる感じで近づいてくんの。

「お待たせしました、ピロリンです」

なーんかおかしいんだよねそいつ、どっかであってる気がしてさ。
んで、よーく顔みたら似てるんだよね。
似てるんだよ、俺に・・・・

「僕はあなたのことを昔から知っています、2年前にあなたが自殺したがってたことも、両親が死んだことも、去年あなたの友達が自殺したこともね。僕の顔、そっくりでしょう。似てるはずですよ。あなたの父親は昔から女癖が悪くて、結婚してからもよく浮気してたんですよ。知ってましたか?あなたの父親が浮気相手と作った子供のこと。それが僕ですよお兄さん。」

そいつは俺の腹違いの弟だった。そしてそいつの母親は親父との結ばれない関係を苦にして自殺したらしい。
そいつの話だと2年前、通り魔事件で親父を殺したのは自分だという。そいで親父の息子だった俺にも復讐したかったんだと。
どこから手に入れたのか、そいついきなり拳銃出してよ、目つむりながら、ああ、俺の人生もこんなもんかって思ったよ。
バーンって音がなって、キャーって店の客が悲鳴あげてよ。

俺は椅子から転げ落ちて倒れこんでよ、

「救急車、店長救急車呼んでください!」

きっと店員さんが俺のために救急車呼んでくれてるんだろうな。
でももうだめだよ、撃たれてるし。どうせならこのまま死なせてくれって思ってたら。あれ?どこも痛くないんだよね。
起き上がってまわりの様子みたら。俺の弟だっていってたそいつが頭から血だしてぶっ倒れてるんだよね。
結局そいつは俺にその光景を見せたくて呼び出したらしくて、そいつも自殺したんだよ。

これでとりあえずこの話は終わりなんだけどさ、2年前のあの日、あいつは自殺しようとして支援サイトで仲間を集めたけど、ドタンバで死ぬ前に親父殺すこと思いついて、んで親父を殺し、そのあとでどうせなら俺の前で死のうとして俺を2年間探してたんだろうね。
で、地元戻った俺をみつけて、自殺サイトにたまたま俺が書き込みしてたからうまく連絡とって会う約束してきたんだよ。
別に怖い話じゃなかったから面白くなかったかもね。
ただなんつーか、誰かに言いたかった。

今でも俺は仲間は作らないようにしてるよ。家族も恋人も友達もなにもいらん。もう人の死にはかかわりたくないし。