NASHを予防・改善する方法/糖尿病定期健診/2016年6月22日(水) | Space

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NASH=ナッシュ(非アルコール性脂肪性肝炎)とは

NASH(=nonalcoholic steatohepatitisの略)は、非アルコール性とあるように、アルコールなしで発症する肝炎のことをいいます。

NASHは、実は肝硬変肝臓がんにもなる恐れのある怖い病気です。

推定患者は200万人といわれ、NASH予備軍は1000万人ともいわれています。

NASHを予防・改善する方法

NASH予防の原則は、脂肪肝からNASHへの進展を食い止めること。

肥満や脂肪肝と診断されたら食生活を改善し、運動で体重を落とすことが重要です。

一方で、急激な減量はNASHを増悪させる場合があるため、月1~2kgあるいは体重の3~5%未満程度の減量を心掛けるとよいでしょう。





文部科学省「平成20年度体力・運動能力調査」による
20-24歳平均握力
男性48.11kg
女性28.88kg














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→ 肝臓の機能・働き について詳しくはこちら

【目次】
NASHの症状
NASHの原因
脂肪肝・NASHからがんになる仕組み
NASHと関連する病気
NASHになる前に肝機能検査で早期チェック
NASHを予防・改善する方法

 NASHの症状

NASHは、脂肪肝と同様に自覚症状がありません。

それは、肝臓は再生能力・代償能力に優れ、ダメージを受けても残った正常細胞が余分に働き、機能を維持するからです。

肝臓は痛みなどの症状を出すことがあまりないので、そのため肝臓に異常があっても気付かず、異常に気付いたときには病気がかなり進んでいることがあります。

そのため、定期的な健診を受けて、肝臓の数値を把握することが重要となります。

→ 肝臓の機能・働き について詳しくはこちら

→ 肝臓の数値|γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT) について詳しくはこちら

NASHの原因|お酒を飲まないのにもかかわらず、なぜ肝臓が悪くなってしまうのか?


NASHの原因は、カロリーオーバーな食事です。

通常、体内に取り入れられた脂肪は、肝臓の中で身体が利用できるエネルギー源として変化し、全身に送り出されます。

しかし、カロリーオーバーの食生活で内臓脂肪が溜まると、そこから常に、大量の脂肪が肝臓へと供給されることなってしまいます。

すると、余った脂肪が肝細胞の中に溜まってしまいます。

これが、「脂肪肝」です。

肝臓は、たまり続ける脂肪を燃やそうとするのですが、その過程で、不完全燃焼から有害な活性酸素が発生し、肝臓の細胞を攻撃し、炎症を引き起こしてしまうのです。

そういう慢性肝炎の状態が、『NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)』といわれます。

※NAFLD=nonalcoholic fatty liver diseaseの略。「非アルコール性」とは、飲酒習慣がないか、1日1合(ビール大瓶1本)以下しか飲まない人を指す。

こうした慢性肝炎が何年も続くと、肝細胞が風船みたいに膨らんだり、線維化が進むNASHに移行し、肝硬変に行き着きます。

ただ、やせているから安心ではないのです。

ダイエットで細くなった女性でも、栄養バランスを崩して脂肪肝になっていると、脂肪肝→非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)→非アルコール性脂肪肝炎(NASH)→原発性肝臓癌(HCC)発生も報告されています。

【関連記事】

肝臓のPENTと呼ばれる酵素が働かないと、脂肪肝の発症やNASH(非アルコール性脂肪肝炎)に進展する知識次第で健康が選べる時代

 脂肪肝・NASHからがんになる仕組み



ミトコンドリアは、肝臓が行う分解や解毒などすべての処理に必要なエネルギーを作っています。

ミトコンドリアは糖からエネルギーを作る働きを持っています。

ミトコンドリアが正常に働いてエネルギーを作ってくれるおかげで、肝臓が行う分解や解毒などすべての処理ができるわけです。

脂肪肝になると、脂肪肝の細胞の中には、脂肪が入り込んでしまって、ミトコンドリアに異常が起こってしまいます。

その異常とは、ミトコンドリアが糖からエネルギーを作るのではなく、脂肪からエネルギーを作るようになってしまうことです。

脂肪肝の細胞には、糖が入ってこないため、ミトコンドリアは肝臓を動かすために、脂肪をエネルギーにしているというわけです。

しかし、ミトコンドリアにも限界があり、脂肪からエネルギーをつくる過程でミトコンドリアは巨大化してしまい、機能不全に陥ってしまいます。

この状態のことを、ジャイアント・ミトコンドリアと呼ぶそうです。

ジャイアント・ミトコンドリアが死ぬと、細胞自体が死んでしまいます。

しかもこの時肝臓に炎症が起こってしまいます。(=肝炎

次に、星細胞がやってきて、星細胞は、死んだ細胞の跡地を埋めるために繊維=コラーゲンを吐き出します。

そして、隙間がコラーゲンでガチガチに固められてしまい、線維化状態になります。(=肝硬変

肝臓がん肝硬変になった頃に登場するそうです。

脂肪肝⇒(炎症)⇒肝炎⇒肝硬変⇒最悪の場合、肝臓がん

※NASHからの肝臓がんは脂肪が消えていく=バーンアウト(焼けただれた)NASH

進行するにつれて脂肪がなくなってしまうため、NASHからの肝臓がんと診断できないそうです。


 NASHと関連する病気

肥満メタボリックシンドローム糖尿病脂質異常症高脂血症高血圧

といった現代人が抱える生活習慣病と深い関係があります。

 NASHになる前に肝機能検査で早期チェック

肝臓は「沈黙の臓器」として知られ、再生能力が高いため、自覚症状が出たときは、病状が悪化していることが多いです。

そのため、病状が悪化する前に予防するためには、肝機能検査値でチェックすることが大事になってきます。

肝機能は主に、ALT(GPT)AST(GOT)の2項目で判定されます。

これらは血液中に流れ出た肝細胞内の酵素の濃度を意味し、肝細胞の破壊が強いほど上昇します。

NASHの前段階、つまり脂肪肝では、まず、ALTが上昇します。

ASTは正常でも、ALTが基準値ギリギリから異常値だったら要注意。

検査値が異常な状態で、同じ生活習慣を続けると、次はALT、AST共に異常域に入ってしまいます。

もしASTのほうが大きくなったら、NASHの疑いが強まるようです。

→ 肝臓の数値|γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT) について詳しくはこちら

 食事

●鉄の摂取を制限

健康な人に欠かせない栄養素である「」は、貯蔵しないと貧血が起こりますが、C型肝炎/NASHの場合は、鉄が過剰に貯まります(=鉄過剰 )。

※鉄過剰になると、肝臓にたまった鉄が酸化し、肝臓に炎症を引き起こすおそれがあります。

そのため、C型肝炎/NASHの患者さんの場合には、鉄の摂取を制限する、具体的に6mg/日以下に抑える必要があるそうです。

●エゴマ

名古屋市立大の研究グループが、エゴマに含まれる抗酸化作用が強い「ルテオリン」という成分がNASH(非アルコール性脂肪肝炎)や、それに伴う肝細胞のがん化を抑制することを発表したそうです。

エゴマを日常的に摂取することで脂肪肝NASH肝臓がんを予防することができるかもしれません。

【関連記事】
エゴマに含まれる「ルテオリン」に脂肪肝・NASH・肝がん予防効果|名古屋市大


アスタキサンチン

金沢大学医薬保健研究域附属脳・肝インターフェースメディシン研究センターの太田嗣人准教授の研究グループは、「アスタキサンチン」がNASHの予防・抑制に有効であるということを明らかにしたそうです。

【関連記事】

「アスタキサンチン」に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防・抑制作用があることを発見|金沢大学の研究グループ


運動

強い運動でなくても体にたまった脂肪の燃焼には効果があるので、少しでも体を動かすようにしましょう。

体重を1日50グラムずつ減らすようにして、1カ月1キログラム強の減量を行なうと良いと思います。

NASHの場合には、3キロほど減量すると数値が改善する可能性も高いそうです。


睡眠

最近では十分な睡眠も大切とされています。

計算上、週に3日夜更かしすると年間1kgの脂肪燃焼の妨げになるそうです。

脳:糖で作られたエネルギーを好む

心臓:脂肪で作られたエネルギーを好む

起きている間は、肝臓は脳のために糖を使ってエネルギーを作ります。

寝るときには、脳はそれほどエネルギーを必要としないので、肝臓は心臓のために脂肪を使ってエネルギーを作ります。

つまり、ムダに夜更かししていると、肝臓が燃やすはずの脂肪が燃えないということです。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)
※一部Webから

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